3連覇狙う「聖光」軸、侮れないノーシード、高校野球福島大会組み合わせ
夏の甲子園出場を懸けた第106回全国高校野球選手権福島大会(7月12日開幕)の組み合わせ抽選会が25日、須賀川市で開かれ、出場68校62チームの対戦カードが決まった。 昨秋と今春の県大会を制した第1シード聖光学院と今春の選抜高校野球大会に出場した第2シード学法石川は2回戦から登場する。聖光学院は白河実―日大東北の勝者と、学法石川は県立石川・船引―ふたば未来の勝者とそれぞれ初戦を戦う。1、2回戦の会場と日程は26日に発表する。 第3~8シードは光南、磐城、東日大昌平、相馬、田村、福島商。連合は「福島北・伊達」「安達・本宮」「白河旭・小野」「県立石川・船引」「いわき総合・平商・相馬農」の5チーム。 抽選会ではシード校を除く54チームの主将がくじを引き、抽選番号を読み上げた。選手宣誓は田村の主将国分紘也(3年)が務める。 日程は前期が7月12~18日、後期が同21~28日。あづま球場(福島市)をメイン会場に、白河グリーンスタジアム(白河市)、ヨークいわきスタジアム(いわき市)、あいづ球場(会津若松市)、牡丹台球場(須賀川市)の5会場で試合が行われる。 開会式は7月12日午前10時、決勝は同28日午前10時開始予定。いずれもあづま球場で行う。
■大会展望
昨秋と今春の県大会を制し、夏3連覇を狙う聖光学院が頭一つ抜けた存在だ。昨秋と今春の県大会準優勝の光南や、今春の選抜高校野球大会出場の学法石川が対抗馬になりそう。68校62チームが甲子園への一枚の切符を懸けて熱い戦いを繰り広げる。 第1シード聖光学院と第8シード福島商のブロックは両校が中心となりそうだ。初戦を突破すれば聖光学院と戦う日大東北はノーシードから意地を見せることができるか。いわき湯本は好投手を擁しており、侮れない存在だ。 第2シード学法石川と第7シード田村のブロックは、打撃に力がある学法石川と終盤の粘り強さが特徴の田村の戦いぶりに注目だ。2校に加え、昨夏4強の郡山やふたば未来、白河、平工など力がある公立校が名を連ねる。 第3シード光南と第6シード相馬のブロックは、140キロ台の直球を誇る投手を擁する両校が軸になりそう。上位常連校の光南は18年ぶりの甲子園出場を目指す。福島成蹊は今月の県北支部選手権大会準決勝で聖光学院に勝利し、勢いがある。 第4シード磐城と第5シード東日大昌平のブロックは両校が総合力で上回っている。伝統校磐城は昨秋8強、今春4強と公立校をけん引している。東日大昌平は新監督で臨む初めての夏の大会。昨夏4強の会津北嶺がシード校を撃破し、上位進出を狙う。(熊田紗妃)
福島民友新聞