ネットフリックス、2025年に最初の「ネットフリックス・ハウス」をショッピングモール内にオープン(海外)
ネットフリックス(Netflix)は、最初の2つの「ネットフリックス・ハウス」の場所を発表した。 いずれも、ショッピングモールのもともと百貨店が入っていた場所を使うという。 ネットフリックスの番組関連のイベントや食事、買い物などが楽しめるネットフリックス・ハウスは、同社の最新の冒険的事業だ。 ネットフリックスは、アメリカのショッピングモールの空きスペースを活用する。 6月18日(現地時間)、同社は最初の2つの「ネットフリックス・ハウス」をショッピングモールの中に作る計画だと発表した。1つはテキサス州ダラスにあるガレリア・ダラス(Galleria Dallas)で、もう1つはペンシルベニア州フィラデルフィアの郊外にあるキング・オブ・プルシア(King of Prussia)だ。 ネットフリックスによると、この「体験型エンターテインメント施設」はいずれも2025年のオープンを予定していて、もともと百貨店が入っていた場所を使用するため、店舗の広さはそれぞれ10万平方フィート(約9300平方メートル)を超えるという。 同社は2023年、ネットフリックス・ハウスにはテーマパークのようなさまざまなアトラクションができるだろうと説明していた。具体的には、番組をテーマにしたレストランで食事をしたり、番組の関連商品をショップで購入できるなどとしていた。 最新の発表では、最初のネットフリックス・ハウスがどのようなものになるのか、もっとはっきりとした形で示されている。 「『ブリジャートン家』のセットのレプリカの上で、オーケストラによるテイラー・スウィフトの曲の演奏に合わせてパートナーとワルツを踊るところを想像してみよう ── そして、角を曲がったら『イカ・ゲーム』のガラスの橋に挑戦するのだ」とネットフリックスは投稿している。 ネットフリックスはすでに、番組のファン向けに期間限定のイベントを開催している。例えば、『ブリジャートン家』のシーズン2と連動して、同社はアメリカの複数の主要都市で舞踏会を開催した。 ネットフリックス・ハウスのコンセプトは、年間を通じてこのような"体験"を提供するものだと同社は説明している。 「わたしたちは25の都市で50回以上の体験を提供してきたが、ネットフリックス・ハウスはわたしたちの代表的なコンテンツの次の世代を意味する」 コロナ禍で店を閉めることを余儀なくされて以来、アメリカではショッピングモールを含め、小売店の多くのスペースが空いたままになっている。そして、商業用不動産の稼働率はアメリカの多くの地域で低いままだが、その所有者や債権者は大抵、賃料を下げて店舗スペースを埋めることに消極的だ。
Alex Bitter