上場企業分析 差別化製品で最高益 未来工業、毎年200種類以上の新製品開発 原料高も価格転嫁進める 新規分野開拓が課題に
電設資材の製造、販売を手掛ける未来工業(本社岐阜県輪之内町)は、製品の値上げで業績を伸ばしている。主原料である樹脂の価格高騰を受け、2022年6月から複数回の価格転嫁を実施。24年3月期は過去最高益を達成した。同社は現場の省力化をテーマに、毎年200種類以上の新製品を開発。取引先からは「高いけど物は良い」と評価を得ている。一方、足元では、樹脂価格が最高値に迫る勢いで高騰しており、今期は最終減益を予想。新規分野開拓などの対応も課題になってくる。(西濃)