【MotoGP】復活マルケス兄弟チーム、弟アレックスにとってもプラスに? 「新人のときとは違う。互いにアドバンテージを得られると思う」
グレシーニのアレックス・マルケスは2024年シーズン、チームメイトに兄のマルク・マルケスを迎えることになる。ふたりがコンビを組むのは、アレックス・マルケスがMotoGPデビューを果たした2020年以来4年ぶりのことだ。 【ギャラリー】グレシーニ、マルク・マルケス加入の2024年カラーリング発表 アレックス・マルケスは兄とチームメイトになることについて、アドバンテージが得られるだろうと語った。 アレックス・マルケスはホルヘ・ロレンソの後任として2020年にレプソル・ホンダに加入してMotoGPへデビュー。2021年から2年間はLCRホンダで戦ったが、苦戦の末2023年にドゥカティ陣営のグレシーニへと移籍することを決断した。 グレシーニでの1年目はスプリントレースで2勝を挙げ、決勝レースでも優勝争いを展開。負傷欠場の影響もあり総合順位では9位に留まったが、ホンダ時代と比べるとかなり成績を上向かせることができた。 そして2024年、アレックス・マルケスは再び新たな挑戦を迎えている。同じようにホンダを離れた兄のマルク・マルケスがグレシーニへと加入し、再びチームメイトとなるためだ。 6度のMotoGPクラス王者である偉大な兄は、ドゥカティのマシンでどんな走りを見せるのか大注目を集めている。若干影が薄くなってしまった感もあるアレックス・マルケスだが、兄のようなチームメイトを持つことで自分もたくさんのことを学ぶことができると語った。 兄に先んじることができるか? そう聞かれた際にアレックス・マルケスは冗談めかしながら次のように語った。 「兄が話していたように慎重なアプローチをとってくれたなら、僕が先んじられることを期待しているよ。でもそれだけじゃないけどね」R 「マルクが僕の兄だというのは紛れもない事実だ。でも僕も速く走るためにここにいる。僕にとっては兄のようなパートナーを持つことは重要だと思う。たくさん学べることがあるんだ。ただ今年は(ドゥカティのマシンで)2年目で、兄は初めての年になるから、序盤戦はそこからアドバンテージを得ていくことが大事になるだろう。そして年間22戦を新しいマシンで始めるなら、注意深いアプローチをとるのも普通のことだ」 「僕にとって(兄とチームメイトになるのは)ポジティブだよ。兄弟で信頼関係があって、彼にはたくさんのことを聞ける。ネガティブな面については、チームやスポンサーの期待が間違いなく高くなるということかもしれない。だけどマルクと僕は集中して状況への対処ができると思う」 またアレックス・マルケスは最初にMotoGPで兄とチームメイトとなった2020年と比較すると、今では違いがあると語った。 「今回はより良くなるといいね。それにあのときは僕ら2人が全く違う状況に置かれていたのも事実だ。僕は“ルーキー”であり、たくさんの側面で改善する必要があった。そして兄は冬の間とても速く、僕は一歩一歩適応していかなければならない状況では、多くの情報を活用してアドバンテージを得ることもできなかったんだ。でも今は、お互いにアドバンテージを得ていける状態にあると思う」 「兄とガレージをシェアするのはすごく特別なことだ。世界選手権で僕ら2人が一緒にレースすることがもう特別な事なのに、同じチームでなんて、なおさらだ。さっきも言ったけど、僕はこの状況のアドバンテージを活かす必要がある」 「グレシーニには、コース内外で素晴らしい雰囲気を作れる力がある。僕も様々なチームに所属してきたけど、グレシーニはその意味で唯一無二だ。兄もコース内外でとても快適に感じられると思うよ。そこはチーム全体にとっても僕ら2人にとっても大事なことだ」
Rubén Carballo Rosa