【秘話】上皇ご夫妻65回目の結婚記念日「スターサファイア婚」を迎えたご夫妻の「すてきな光景」と「アクセント」
上皇ご夫妻は4月10日、1959年の結婚から65年=ブルースターサファイア婚を迎えられた。 【画像】上皇さまはチェロ 美智子さまはピアノ 支え合われるお二人 ご夫妻の穏やかな毎日の「ルーティン」と「アクセント」、そして音楽をめぐる「すてきな光景」とは。
「アクセント」と「ルーティン」最近は花見の散策も
90歳の上皇さまと今年90歳になられる上皇后・美智子さま。 1959年の世紀のご成婚から10日で65年が経ち、65回目の結婚記念日=ブルースターサファイア婚を迎えられた。 年齢を重ねられ、日によって体調に波はあるものの、大きな変化は無く、毎日同じ時間に起床、食事、就寝をし、毎朝1冊の本を一緒に音読するなど、規則正しい生活を続けられている。 「お年を重ねてもしっかりとした日常を保たれるのは実はとても大変なこと」「生活に一定のリズムを保ち、時折アクセントをつけながら、ルーティンを大切にされている」ある側近は、お二人の日常をそう表現した。 朝夕の散策の際に、美智子さまは息があがり、立ち止まられることもあるそうだ。それでも、その日の体調に合わせて歩く距離を調整し、最近は赤坂御用地の桜を楽しめるルートを選ぶなど、四季折々の自然に親しまれているということだ。
いつも手を取り合い支え合われ
いつもお互いを気遣い、上皇さまは美智子さまに「大丈夫?」と声をかけ、お住まいの中でも転ばぬよう、常に手を取り合われているというご夫妻。 2023年5月に京都を訪問した際、大聖寺の階段で美智子さまがバランスを崩された際、とっさに上皇さまが手を取って支えられていた。4月9日の明治神宮への参拝では、雨で足元がわるい中、階段を登る際に美智子さまがバランスを崩される場面もあった。 慣例に則り、お一人ずつの拝礼だったため、女性護衛官が美智子さまを支えたが、日常生活では上皇さまがその役割を担われている。 「心身共にお互いを支え合って、本当に穏やかな日常を送られている」側近はそう話していた。
「体が覚えているんですね」上皇さまとチェロ
能登半島地震の発生後、被災地を案じながら外出を控えて過ごされているご夫妻。そんな生活の中で、コロナ禍以降に再開された、ある豊かな時間があるそうだ。それは音楽の時間だ。 上皇さまはチェロ、美智子さまはピアノを演奏し、お二人でコンサートに足を運ぶなど、音楽に親しんでこられた。 誕生日の際に公開された映像にも、上皇さまがチェロを演奏する場面があったが、コロナ禍で2年間のお休みを経て、今も月に2回ほどレッスンを続けられている。 10年以上にわたってレッスンを担当する寺田義彦さんによると、上皇さまは以前からのレパートリーであるサンサーンスの「白鳥」、カザルス編曲の「鳥の歌」などの復習を続けられているという。 寺田さんは、「嬉しいことに、上皇さまは『体が覚えているんですね』とおっしゃるんです」 2年のブランクや、年齢を重ねて楽譜がよく見えなくても、指が先に動いてくれる。上皇さまが嬉しそうに話されることを寺田さんは明かしてくれた。