犬の遊び「ワンプロ」の注意点 犬同士のケンカとの違いは?
犬同士がじゃれあったりプロレスをするように遊ぶことを「ワンプロ」と呼ぶことがあります。 【画像】「はっけよーい、のこった!」まるで「相撲」のように取っ組み合うフレンチ・ブルドッグ では、愛犬が他の犬とワンプロをするときはどのようなことに気を付けるとよいのでしょうか? 「犬にワンプロをさせる際の注意点」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬の「ワンプロ」とは?
犬のワンプロとは、犬同士でじゃれあったりプロレスをしているかのように遊ぶことをいいます。 これは犬同士のコミュニケーションの一貫でもあり、犬の体力や好奇心を発散させるといった意味があります。
犬のワンプロとケンカの違い
犬同士がワンプロ中に「ガウガウ」と声を出したり取っ組み合う様子に、ケンカをしているのではないかと不安になる飼い主さんもいるかもしれません。 ワンプロとケンカの違いは、 ・片方の犬が嫌がっていないか ・お互いの犬がケガをすることなく手加減ができているか ・相手に攻撃的になっていないか ・楽しめているかどうか ・興奮度が高くないか という点になります。 遊びの場合は相手に対して手加減をしたり、犬同士が楽しんでいる様子がありますが、ケンカに発展すると相手に対して攻撃的になったり、いつもより興奮している様子がみられます。 最初はじゃれあいでも、それが高じて犬同士のケンカに発展することも考えられます。
犬がワンプロをするメリットとデメリット
ワンプロは犬同士のコミュニケーションと体力や好奇心の発散のほかにも、犬の社交化にもつながるメリットがあります。 ただし、ワンプロに慣れていないコの場合や相手の体格や年齢に差がある場合は、ケガや事故につながる恐れもあります。
注意点①愛犬から目を離さない
愛犬にワンプロをさせる場合、飼い主さんは絶対に愛犬から目を離さないようにしましょう。 特にドッグランなど不特定多数の犬が集まる場所で同居犬以外とじゃれあう場合は注意が必要です。
注意②状況によって飼い主が遊びを終わらせる判断をする
ワンプロ中に片方の犬がじゃれあいをやめたくてその場から離れようとしているのに、もう1頭がしつこく追いかけ回す場合や遊びが激しい場合などでは、飼い主さんが愛犬にリードをつけて落ち着かせるなどワンプロを終わりにする対応が必要です。 また、ワンプロ中に片方の犬がやられっぱなしである場合はそのコの負担になっていたり、いつもと鳴き方や行動が違う場合は、すでにケンカになっている可能性もあります。 相手の犬に対して手加減をせずに攻撃的になっている、興奮度が高いなど、いつもと違う状況がある場合はすぐに遊びを終わらせましょう。 思わぬトラブルを防ぐためにも犬同士を遊ばせる際は愛犬から目を離さず、何かあればすぐに対応できるように見守っていてあげてくださいね。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生) 取材・文/maki ※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
いぬのきもちWeb編集室