【MotoGP】マルティンがスプリントレース8勝目 王者バニャイアと7ポイント差に迫る
◇オートバイレースの世界最高峰MotoGP 2023年シーズン第19戦 カタールグランプリ MotoGPクラス・スプリントレース(日本時間11月17日-19日、カタール、ルサイル・インターナショナル・サーキット) 【配信】内容充実 日本グランプリでは普段見られないものも動画配信していました! 例年は開幕の舞台となるカタールグランプリ。大規模な改修が行われたため今季は終盤も終盤、残り2戦での開催となりました。 改修で新しくなった路面とタイヤのマッチング、マシンのセッティングは各チーム手探り状態の模様。現地時間18日、決勝レースの半分の周回で行われる土曜日のスプリントレースが行われました。 勝ったのはホルヘ・マルティン選手(スペイン/ドゥカティ)。ランキング2位のマルティン選手が優勝で12ポイント(以下P)を獲得したのに対し、ディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャイア選手(イタリア/ドゥカティ)は5位で7Pを獲得するにとどまりました。 これで前戦マレーシアグランプリ終了後の14P差が7P差に詰まり、シビれるチャンピオン争いは最終戦で決着することが決まりました。 現地時間19日の決勝レースでライバル2人の順位が入れ替わる可能性もあります。 昨季の王者でポイントランクトップのバニャイア選手が連覇すれば、最高峰クラスではマルク・マルケス選手(スペイン/ホンダ)以来となります。 一方、2位のマルティン選手が逆転王者となれば初のサテライト(インディペンデント)チーム所属のチャンピオン誕生となります。 現地時間19日の決勝レースでは、優勝すると25P、2位には20P、3位は16P、4位13P、5位11P、以下15位(1P)までポイントを獲得できます。 例えば仮にマルティン選手が土日ダブルウィンを達成しバニャイア選手が3位以下であれば最終戦バレンシア決着を前に2人の立場は逆転。マルティン選手が第15戦インドネシアグランプリのスプリントレースに勝って一時的(わずか1日)にランキングトップに立って以来のポイントリーダーとなります。 予選ではバニャイア選手が4番グリッド(以下G)を獲得し、マルティン選手は5番G。ほぼ隣り合わせでスタートします。タイトル獲得のためにはどちらもノーポイントレース(転倒などでのリタイア)は避けたい決勝レースは手に汗握る戦いになること必至です。 ポイントとなるのはスプリントレースの倍の距離で争う決勝レースでタイヤを上手くマネジメントした方が有利となります。 それも含めたマシンのセッティングに関してはメーカー直営のワークスチームに所属するバニャイア選手に分があると見るのがこれまでの常識。 昨季のタイトル獲得を決めたバニャイア選手は最終戦で、決勝は9位。ライバルのクアルタラロ選手(フランス/ヤマハ)は4位で表彰台を逃し万事休す。尚、最終戦はマルティン選手の地元スペインで開催されるバレンシアグランプリです。 ▽カタールGPスプリントレース(いずれもドゥカティ) 優勝 マルティン(スペイン)12P 2位 ディ ジャナントニオ(イタリア) 9P 3位 マリーニ(イタリア)7P 4位 A.マルケス(スペイン)6P 5位 バニャイア(イタリア)5P ▽カタールGPのスプリントレース終了時点での王者争い 1位 バニャイア(イタリア/ドゥカティ)417P 2位 マルティン(スペイン/ドゥカティ)410P ▽カタールGPスプリントレース終了時点での2人の優勝&表彰台回数 バニャイア(417P…スプリントレース:4勝、表彰台13回/決勝レース:6勝、表彰台11回) マルティン(410P…スプリントレース:8勝、表彰台13回/決勝レース:4勝、表彰台8回)
▽残りはカタールGP含め2戦 11月17日-19日 カタール 11月24日-26日 バレンシア