フェデラーに圧勝で決勝進出のナダル全仏優勝確率100%
テニスの全仏オープン、男子シングルス準決勝、世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)対同3位のロジャー・フェデラー(スイス)のライバル対決が6日、パリのローランギャロスで行われ、ナダルがストレートで勝利、決勝進出を果たした。ナダルは大会3連覇を狙うが、もうひとつの準決勝、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、2年連続の決勝進出を狙うドミニク・ティーム(オーストリア)の試合は雨天中断、順延となり、日程上の巡り合わせも含めて海外メディアはナダル有利説を強調している。ナダルは過去12度、決勝進出を果たしているが、そのすべてで優勝。この時点でV確率は100%となっている。 米国のCNNは「テニス界の巨人同士の39度目の対戦は、ストレートで決着し、偉大なる2008年ウィンブルドンや最高水準の戦いだった2017年全豪オープンのようなドラマには届かなかったが、風が左右したゲームとして記憶に刻まれるだろう」と、この準決勝でのナダルの勝利を伝えた。 記事では「合わせて37度のメジャー大会優勝を誇るフェデラーとナダルは、強風が土を巻き上げて、それが彼らの目にも入ったり、ボールが空中で踊るように動く度にサーブを途中で止めていた」と強風が試合に大きな影響を与えていたことをレポート。 「このコンディションで試合を支配するのはとても厳しく対応が難しかった。ただ集中して逆境を受け入れるという日だった。それが自分のやろうとしたことだ」と勝利したナダルのコメントを紹介した。 またジョコビッチとティームの準決勝第2試合は、ティームが15度のメジャー大会優勝者(のジョコビッチ)を6-2、3-6、3-1で第3セットをリードしたところで雨天中断となり、結局、雨天順延となったことを伝え、「試合の中止が発表された地元時間の午後6時半頃には雨は止んでいた。キャリア2度目となるグランドスラム大会4連勝を狙うジョコビッチは苛立ち、第1セットの途中に雨で試合が中断されるとプレーを続けたがったが、認められなかった。雨天順延により、この試合の勝者は、本来ならば、準決勝と決勝の間にある休日を奪われることになり、(疲労蓄積の面で)ナダルに勝つためには、かなりの不利となるだろう」と、ナダルが大会3連覇に向けて有利になったとの見通しを記した。