混沌とする世界情勢、新リーダー誕生…大分県内で起きた政治・経済 2023年を振り返る
このうち、大分市鴛野の「陸上自衛隊大分分屯地」には2棟の大型弾薬庫を新たに設置する計画で、周りの道路の整備と合わせておよそ45億円の予算が盛り込まています。政府は新年度予算案で防衛費を過去最大に増額していて、同じ大型弾薬庫2棟を青森県内の自衛隊施設にも新設する予定です。 ■空飛ぶクルマの有人飛行 国内初成功 2月17日、空飛ぶクルマが国内で初めてとなる屋外で、人を乗せた有人飛行に成功しました。空飛ぶクルマは大阪・関西万博での実装を目指す次世代の乗り物です。大分市は地域活性化を目的に導入を検討していて、別府湾が広がる田ノ浦ビーチで有人での試験飛行を実施。2人の乗組員が搭乗した車は上空30メートルまで上昇し、上空や海上をゆっくりと周遊して約3分半の飛行に成功。実用化に向けて大きく前進しました。 ■国東市長選挙 2月19日、国東市長選挙は投票と開票が行われ、テレビ局元アナウンサーの松井督治氏が6376票、河野盛次氏が5790票、坂本隆之氏が3374票を獲得。松井氏が三つ巴を制し、初当選を果たしました。 ■日田市長選挙 7月9日、任期満了に伴う日田市長選挙の開票が行われ、新人で元大分大学副学長の椋野美智子氏が1万5983票、現職の原田啓介氏が8746票、新人で元市議会議員の佐藤功氏が5019票を獲得。椋野氏が三つ巴の選挙戦を大差で制し、初当選を果たしました。 ■大物政治家この世を去る 8月4日、大分県日田市出身の元衆議院議員で農水大臣や通産大臣を歴任した畑英次郎氏が死去しました。94歳でした。畑英次郎氏は日田市出身で、1968年に日田市長を3期11年務めたあと、衆議院旧大分1区にくら替え出馬し初当選。自民党時代の1993年、宮沢内閣への不信任決議案に賛成して離党し、参加した新生党では細川内閣で農林水産大臣、羽田内閣で通商産業大臣を歴任しました。その後、新進党、太陽党、民主党を経て2000年に政界を引退しました。