先発と中継ぎでの併用 ソフトバンク石川柊太が小久保監督に告げた心意気
◆ソフトバンク3―1日本ハム(8日、みずほペイペイドーム) 約1カ月ぶりの先発でもテンポの良さは健在だった。力強い直球を軸に6回を71球の省エネ投球。石川柊太が3安打1失点の快投で今季2勝目を手にした。小久保監督も「1カ月ぶりとは思えない。本当に落ち着いた投球だった」と絶賛した。 ■サヨナラだよね…周東劇打もやきもきの結末【動画】 初回に連打で1点を失ったが、3回以降の4イニングは三者凡退と完璧な内容。最速150キロを計測した直球に球威があった。18のアウトを奪い、フライアウトが13(うちライナーが1本)。積極打法の日本ハムの打者を効率良く打ち取った。 「今年は真っすぐのホップ成分が上がっている。自分の思う球を投げ込めた」。昨季は4勝8敗と負け越し、11年目の今季は名誉挽回のシーズンとなる。それだけにデータ通りにフライを量産した投球内容に、納得の表情を浮かべた。 32歳のベテランが先陣を切り、2時間21分のスピード決着。4月5日の初先発の後、日程もあって中継ぎ起用が4試合続いたことについて、小久保監督は「(石川から)どのポジションでも優勝に貢献したいという言葉があった」と明かす。試合後には次回の先発起用が決まった。 打線も小刻みな援護射撃を見せ、今季4度目の同一カード3連勝。2位日本ハムとの差を5・5ゲームまで広げ、貯金は今季最多の「13」となった。「すごくいい結果が出た」と笑う石川の力投も弾みにして、早くも独走状態に突入しそうだ。(大橋昂平)
西日本新聞社