レスリング 藤枝北高の山口寛汰が「チャンピオン」宣言…27日からJOC杯ジュニアオリンピック大会
レスリングのJOC杯ジュニアオリンピック大会が27、28日に横浜武道館で行われる。今春、藤枝北高に入学した山口寛汰(1年)がU17グレコローマン48キロ級に出場する。昨年U17アジア選手権3位のレスラーが「チャンピオンを目指したい」と、高校デビュー戦でのVを目標に掲げた。 入学してまだ1か月もたたない15歳。2人の兄と2人の姉も経験者で、物心ついた時から遊び場はマットの上だった。自然とレスリングへの道に進み、小学校1、2年の時に全国大会で優勝した経歴を持っている。 大富中3年だった昨年は、U17グレコ45キロ級で3位に入った。2位の選手が辞退したため繰り上がり出場したアジア選手権で銅メダル。海外でも十分通用し「すごく自信になった」。体が成長した今回、1階級上げて48キロに挑戦する。 県内外の強豪校から誘いを受けたが、「家から通いたかった」と、次女で姉の菜々子(3年)が通う藤枝北を選んだ。「ディフェンスが課題。もっと体全身を鍛えて、最上級生の時には全冠を狙える選手になりたい」。高校生が年間で狙えるタイトルは全国選抜、JOC、全国総体、グレコローマン選手権、そして国体の5つ。将来、五輪出場を夢見る山口が、最強レスラーを目指して高校での第一歩を踏み出す。 (塩沢 武士) ◆山口 寛汰(やまぐち・かんた)2008年7月18日、焼津市生まれ、15歳。3歳の時に焼津リトルファイターズでレスリングを始めた。家族は両親と兄2人、姉2人と祖父母。163センチ、52キロ。
報知新聞社