トランプ氏裁判、禁錮や罰金なしの量刑 有罪受けた初の米大統領に
トランプ次期米大統領が元不倫相手への口止め料を不正処理したとされる事件で、ニューヨーク州地裁は10日、有罪評決を受けていたトランプ氏に対し、禁錮や罰金などの刑罰を科さない異例の量刑を言い渡した。米メディアが伝えた。トランプ氏は20日、有罪評決を受けたまま就任する初の大統領になることがほぼ決まった。 【写真】2025年1月7日、米フロリダ州の私邸「マール・ア・ラーゴ」で会見したトランプ次期大統領=AP トランプ氏は、元不倫相手への口止め料を隠すために業務記録を偽造したとされ、昨年5月に米大統領経験者として初めて有罪の評決を受けた。 今月3日の書面でマーシャン判事は、量刑について「無条件の放免が最も現実的な解決策とみられる」と説明していた。 量刑の言い渡しは当初、昨年7月に予定されていた。だが、大統領の免責特権が及ぶ可能性などを理由に何度も延期され、トランプ氏が勝利した昨年11月の大統領選後には、大統領の任期が終わる2029年までの凍結案も検討された。
朝日新聞社