「今でも守り続けています」良き思い出は家族4人で行った花火大会
今回の取材車両には謎が包まれており、どのような目的で製造されたか分からなかった。後に、おそらく放送宣伝用車両である可能性が高まった、それはそうと、電子制御とオープンエアという時代を先取りした存在がこの車両である。 【画像20枚】車内インテリアやエンジンなど。グラフィカルデジタルメーターは、今でもしっかり作動している。右ドアには、パワーウインドーのスイッチとリモコンミラーのコントローラーが設置されている。ドアにも電子制御が備わっている 【1986年式 日産レパードXS-Ⅱ】 現オーナーが入手したのは、2001年6月。それから取材時まで15年以上も所有している。レパードが好きというより、4座のオープンモデルを探していたという。以前にはトヨタ・スポーツ800を所有したことがあるほどのオープンカー好きだ。だが家族でドライブもできないクルマでは、理解が得られず4座のオープンカーを探してきた。 「このクルマは、正規モデルではないことから、幌の設定など市販レベルとは異なる部分も多く、セキュリティ面で気遣いが必要なんです。目を離すことができないため、気軽に駐車はしませんし、屋根付き車庫も必須。購入時に心得を伝授してもらってから、今でも守り続けています。」 そんな、オーナーの努力により、今のコンディションを維持している。しかし電子制御パーツの入手が困難なため、今後もオーナーの苦労は絶えないはず。しかし特別仕様のモデルを所有するオーナーとしての喜びを実感してほしいし、今後も大事に乗っていてもらいたい。 OWNER’S VOICE オープンの4座がマストだったことからの選択 オーナーは、家族に愛されるオープンカーを望んでいた。良き思い出は、家族4人で行った花火大会。クルマに乗ったまま鑑賞できたことから、家族に喜ばれたことが今でも印象に残っているという。その後は、倉庫を占拠してしまうことからネガティブな存在になったという。そんな状況に耐えながら、いつでも動かせる状態をキープしている。貴重なクルマだけに、大切にしたい気持ちを家族と分かち合いたいとい願うオーナーなのだ。 1986年式 日産レパードXS-Ⅱ 全長×全幅×全長(mm) 4680×1690×1370 ホイールベース(mm) 2615 トレッド前/後(mm) 1435/1435 車両重量(kg) 1370 エンジン型式 VG20ET型 エンジン種類 V型6気筒SOHCターボ 総排気量(cc) 1998 ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7 圧縮比 8.5 最高出力(ps/rpm) 155/5600 最大トルク(kg-m/rpm) 21.3/3600 変速比 1速2.842/2速1.542/3速1.000/4速0.686/後退2.400 最終減速比 4.111 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク タイヤ 205/60R15(前後とも) 発売当時価格 特別仕様のため価格不明 初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部