うひゃー! テーラーメイドの「中古FW」 1万円以下のお宝ザックザクでマジ迷う
女子プロ人気が高いフェアウェイウッドはアマにもピッタリ
日本発の「グローレ」シリーズはボールのつかまりが良く、高さも出せるため国内女子ツアーの多くの選手が好んで使用していた。「グローレF」(2014年)、「グローレF2」(2016年)は1万円以下で見つかるだろう。
「M グローレ」(2019年)や「SIM グローレ」(2021年)は男子の池田勇太らが握ったことで話題となった。スピン量がある程度入り、その分グリーンでも止めやすい。ミスヒットにも強い。どちらも1万円台中盤だが、塗装されたソールの状態によって価格差が大きい。筆者のイチオシは2023年モデルの「ステルス グローレ」。チタンヘッドだが極端に低重心というわけでもなくミスに寛容。ボールも上がりやすい。こちらは2万円台中盤が相場だ。 近年の「SIM MAX」(2020年)、「SIM2 MAX」(2021年)、「ステルス」(2022年)、「ステルス2」(2023年)…どのモデルもヘッドサイズが大きめで、それぞれやさしさが光る。非常にニュートラルなタイプでオススメだ。正直なところ、びっくりするほどの差はない。番手と程度を、予算と見比べて選ぼう。
あの…結局どれがいいんですか? 筆者偏愛モデルを紹介
甲乙つけがたいテーラーメイドの歴代フェアウェイウッド。難しい、やさしい、は抜きにして、筆者が“これぞ”と思うのがまず、ウッズが5Wとして使ってきた「M3」(2018年)。フェースのどこに当たってもそこそこ飛ぶが、芯(と思われる)場所にクリーンヒットすると、それはそれは素晴らしい打球が出て、心地よい打感が味わえる…(残念ながら、多くのケースで味わえない)。さすがにウッズは違うな…と痛感する一本だ。1万円以下で見つかる。
そして「グローレ」(2014年)はフェース近くにタングステンウエートを配置した浅低重心モデルで、ぶっ飛び弾道が楽しめる。3Wは手強すぎるので、飛ぶ5Wをお探しの方にオススメだ。7000円前後で見つかるが、リシャフトが必要かも。初代「グローレ」(2012年)は2014年モデルと性格が違い、ボールが上がりやすくミスに強い。フェアウェイウッドが苦手な人にオススメしたい。こちらも7000円前後が相場。 フェアウェイウッドの進化のスピードはドライバーと比べると穏やかで、過去の名作を吟味して使える楽しさがある。距離を稼ぎたいのか?グリーンでしっかり止めたいのか?ティショットで多用したいのか?目的をハッキリさせることが、フェアウェイウッド選びの秘訣だ。成功を祈る。(文・田島基晴)