京アニ放火殺人 青葉被告に死刑求刑、弁護側は無罪か減軽を主張
日テレNEWS NNN
36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、殺人などの罪に問われている青葉真司被告に対し、検察は死刑を求刑しました。 2019年、京都アニメーション第1スタジオに放火し、36人を殺害した罪などに問われている青葉真司被告は、これまでの裁判で起訴内容を認め、犯行の動機について、「京アニに作品を盗用され恨みを募らせていた」と話しています。 7日の裁判で検察は、「日本の刑事裁判史上、突出して多い被害者数」「計画的で極めて危険かつ残虐な犯行」などと、改めて事件の重大性を指摘。争点の責任能力の有無についても、「妄想も動機を強化した程度で限定的」と指摘し、責任能力はあるとして、青葉被告に死刑を求刑しました。 一方、弁護側は、「『妄想性障害』を患っていた青葉被告は、事件当時、妄想や幻聴に支配されていた状態で責任能力はない」としていて、7日の裁判でも「心神喪失で無罪、そうでなくても心神耗弱で減軽されるべき」と改めて主張しました。 最後に、裁判長から言いたいことを聞かれた青葉被告は、「できる範囲で質問に答えてきたので、この場で付け加えることはありません」と述べ、裁判は結審しました。 判決は、来年1月25日に言い渡される予定です。