<おむすび>橋本環奈のヒロインとしての抜群の安定感 「紅白に嫉妬」した制作統括 脚本・根本ノンジも太鼓判
そして、実際に演じてみて「飾らないご本人の本来の性格と、結の心根が合致していて、すごく新しい魅力として出ているんじゃないかと思います。すごく魅力にあふれるヒロイン。でも(周囲が個性的すぎて)結は何者でもないというところが、橋本さんだからこそできるお芝居になっているのかなと思います」と評する。
◇脚本家が最初に子供時代を描かなかった理由
脚本を担当している根本さんは、「橋本さんに主演が決まる前からプロットなどは作り始めており、米田結というキャラクターはできていた」と振り返る。
実際に脚本を書き始めたのは、橋本さんが主演に決まったあとだったというが、「橋本さんになったから(結の)何かを変えるということはしてないですね」といい、「結と橋本さんが(自然に)近づいていくという感じではあるんですけれど」と実感を語る。
橋本さんの「もともとおいしそうに食べるとか。元気な感じというのは持っているポテンシャルではあるので、そこを橋本さんに合わせるというよりは、橋本さんが見事に演じてくれているなという感じです」とその演技をたたえる。
そして、橋本さんの演技を見て、「いや素晴らしいですね。あのコメディエンヌぶり」と太鼓判を押す。
「僕は今回初めて一緒にお仕事させていただくんですが、もともとキャラクター立ちをさせるのがすごく上手で、コメディーの感覚がとても優れてるなと思っていました。ツッコミぜりふみたいなものだとか、心の声でツッコんだりとかが、声のトーンと間が完璧なんですよ。笑いの間というかですね」という印象を持っていた。
根本さんは第1週の本読みに同席し、「見事な間とタイミングだったので、この人ならもっともっと面白いシーンを入れても大丈夫だなと思って、笑いの部分に関してはどんどん増えていっている感じなんです」と明かす。
ちなみに、朝ドラ定番の第1週が子供時代ではなかった理由を、根本さんは「最初から橋本さんを見たいよねという、自分の素直な思いです」と率直な気持ちを語った。
コメディエンヌの才能も含めて、橋本さんの卓越した対応力と安定感のあるお芝居に支えられた「おむすび」。今後の展開がますます楽しみだ。