原油先物は下落、FRB当局者発言や米ガソリン在庫増受け
Georgina McCartney [31日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は下落。早期利下げに慎重な米連邦準備理事会(FRB)当局者発言や、予想外の米ガソリン在庫増加が重しとなっている。 0008GMT(日本時間午前9時08分)時点で、北海ブレント先物は0.12ドル(0.15%)安の1バレル=81.74ドル、米WTI先物は0.17ドル(0.22%)安の77.74ドル。 米ダラス地区連銀のローガン総裁は30日、インフレの上振れリスクを引き続き懸念しており、FRBは「柔軟性」を保ち、データを見ながら「あらゆる選択肢をテーブル上に置いて」対応を決める必要があると指摘。「金融政策について特定の道筋を決めないことが重要だ」とし、「実際に利下げを検討するのは時期尚早だ」と述べた。 米エネルギー省が発表した週間統計(24日まで)によると、米原油在庫は420万バレル減少。市場予想は190万バレル減少だった。 一方、ガソリン在庫は市場予想(40万バレル減)に反して200万バレル増加。夏のドライブシーズンが始まるメモリアルデーの連休を前に需要が高まるとみられていた。