外観はセーターをイメージ 台湾鉄道、新たなラッピング列車運行開始
(台南中央社)国営台湾鉄路(台鉄)は23日、交通部(交通省)観光署(観光庁)とコラボレーションした新しいラッピング列車「シラヤ号」の運行を開始した。車内には南部の国家風景区を紹介するポスターが掲示されている他、外観はセーターをイメージし、温かさを届けるデザインになっている。 ラッピングが施されたのは通勤電車用のEMU800型電車。車体の内外にハートや「I LOVE TAIWAN」などの文字がデザインされた。4月30日まで不定期で南部・嘉義―同・屏東間を走る。 シラヤの名称は台湾の先住民(原住民)族、シラヤ族に由来する。デザインを巡っては一部の関連団体が文化普及や同族の認知度向上とは無関係だとして不快感を示したが、この日南部・台南市の台南駅で行われた出発式に出席した黄偉哲(こういてつ)台南市長は、寒い日に暖かいセーターを着るようで美しく、誰からも好かれるデザインだとの認識を示した。 また観光署は報道資料を通じ、来月10日の旧正月を前に台湾を愛する心をつなげたいとするデザイナーの言葉を紹介して理解を求めた。 (王鴻国、楊思瑞/編集:齊藤啓介)