食わず嫌いしていて損した!今更『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の、ここが面白いを分析してみた!
【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
まず大前提として、筆者は41才です。漫画、映画、ゲーム大好きですが、そろそろ「新しいコンテンツ」に食指を動かすのがしんどくなって来るんですよね。 鬼滅とか呪術は、王道の少年漫画の形式でファンタジーなのでギリギリ追いかけられたけど「ハイキューはバレーボールという経験のないスポーツのルールを覚えるキャパがない」という理由で離脱。 ドラゴンボールとFF7で、時代が止まっていて(いまだに続編出るし!)、念能力と悪魔の実のルールで、もう、オジサンの脳は限界なのです。ガンダムとマーベル両方追えてる人、本当に尊敬する。 そこへ流星の如く現れた「SPY×FAMILY 」という、大人気コンテンツ。観たい気持ちと、ハマったらお終いという気持ちの中で揺れていたのですが、映画になったと聞いて勇気を出して観に行ってきました。 まあ、面白い。 お父さんがスパイで、お母さんが殺し屋で、娘と犬が超能力者で、それぞれお互いに秘密があるという「オジサンの脳には情報過多」という、複雑な設定なのですが、そこが丁寧な見せ方のお陰で、わかりやすくすんなりと入ってくる。 キャラクター設定のわかりやすさと、親しみやすさに物凄く力を入れているのも一因でしょう。 根幹になっているのは「主人公たちの目的の一致」、これをはっきりと提示してくれていることで、どんなに話があっちこっちに広がっても、観ている側が置いていかれない。 お父さんによるミッションインポッシブルの様なスパイアクション、お母さんによるトゥームレイダーかバイオハザードかみたいなハードなアクション、娘たちの日常系のアニメのようなギャグパートなど、様々なジャンルの表現を、反復横跳びのように行ったり来たりするのですが観ていて疲れない。 シナリオの整合性と、演出の行き来のリズムと、相当ディスカッションして、このバランスにたどり着いたのではないかと思いました。 さて、漫画を買うかアニメを観るか“沼”が、僕を呼んでいます。ほ~ら、皆もこっちおいでよ~。“ワクワク”できる、素敵な作品でした。