ミウラやカウンタックより前の「ランボルギーニ」をオークションで発見 最高時速は248キロ 約60年前の“スーパーカー”とは
1966年から1968年にかけて製造された224台のうちの1台
2024年12月にアラブ首長国連邦・ドバイで開催されたRMサザビーズ主催のオークションで、1966年製のランボルギーニ「400GT 2+2ツーリング」が出品され、落札されました。 【画像】ミウラやカウンタックより前のランボルギーニ! 「400GT」を写真で見る(29枚)」 400GTとはどんなクルマなのでしょうか。
1963年のトリノショーでデビューを飾った、ランボルギーニ最初のプロトタイプ「350GTV」に続き、同年に発表されたランボルギーニ初の市販モデルとなったのが、よりGTらしいキャラクターを持つようになった「350GT」でした。 この350GTをベースに改良して1966年に登場したのが、今回紹介する「400GT」です。 350GTのホイールベースを維持しつつ、3.3リッターV12エンジンの排気量を3.9リッターに拡大、270馬力から320馬力へと出力を向上させました。 350GTの一部のモデルには斬新な「2+1」シートが採用されていましたが、大多数は2シーターで構成されていました。ランボルギーニは新たに改良した400GTで2人乗り仕様をわずか24台製造した後、4人乗り仕様の「400GT 2+2」を1966年3月のジュネーブモーターショーで初公開しました。 400GT 2+2はキャビンスペースが広くなったほか、後部の荷室が大きくなり、燃料タンク容量が増えました。またこうした実用性の向上だけでなく、最高速度約248km/h、0−100km/h加速は5.7秒というパフォーマンスも維持していました。 また4灯のヘッドランプの採用によりデザインが変更され、さらに350GTと400GTに採用されていた扱いにくさの残るZF製のギアボックスを自社製の5速オールシンクロメッシュユニットに変更、スムーズで静かな走りを実現しました。 400GT 2+2ツーリングは1966年から68年にかけて224台が製造されました。 今回オークションに出品されたシャシ番号0643は、1966年9月に米国で最初のオーナーに納車され、その後ドイツや中東で所有されました。 出展車両の外観には大きな傷があり、良好な状態に戻すには再整備作業が必要でしたが、ランボルギーニの歴史的なモデルということもあり29万7500米ドル(約4700万円)にて落札されました。
VAGUE編集部