鈴木亮平“南雲”、強豪校・星葉高校に勝つために苦渋の決断を迫られる<下剋上球児>
鈴木亮平が主演を務める日曜劇場「下剋上球児」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第8話「まだ終わらせられない!仲間と誓う最後の夏」が12月3日に放送された。同ドラマは高校野球を通じて現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。南雲(鈴木)が監督に復帰し、越山高校野球部は県大会ベスト8まで進出。そして準々決勝も勝ち上がり、強豪校・星葉高校との対戦へ。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】山住が病院に運ばれたことを告げに来た丹羽校長(小泉孝太郎) ■新井順子P×塚原あゆ子監督が手掛ける初の日曜劇場作品 作品を手掛けるスタッフ陣は、「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」(2022年)、「最愛」(2021年)、「MIU404」(2020年、全てTBS系)をはじめ、数々のドラマを世に送り出してきた新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督。2人のタッグによる、初の日曜劇場枠での作品となる。脚本はこれまでも2人の作品を数多く手掛けてきた奥寺佐渡子氏が担当している。 ■鈴木亮平演じる主人公・南雲に関わる登場人物を黒木華、井川遥らが演じる 廃部寸前の弱小野球部の顧問を担当することになる主人公・南雲脩司を演じる鈴木は「TOKYO MER~走る緊急救命室~」以来、約2年ぶりに日曜劇場へ出演。そして、南雲が教える三重県越山高校に赴任してきた野球好きな山住香南子を黒木華が演じる。 また、南雲の妻・南雲美香役で井川遥、地元の産業を支える名家であり先祖代々の大地主・犬塚樹生役で小日向文世が出演。さらに、生瀬勝久、明日海りお、山下美月(乃木坂46)、きょん(コットン)、松平健、小泉孝太郎らが出演している。 ■準決勝の相手は強豪・星葉高校に決定 多くの試合経験を積み、2018年夏の高校野球三重県大会に臨んだ越山高校野球部。その経験は自信となりベスト8に進出。主将・椿谷(伊藤あさひ)の「日本一の下剋上を目指します」という勇ましい言葉もテレビのニュースに流れ、チームのムードもいい感じに。 しかし、準々決勝の香良洲高校との試合では、相手をなめてかかるという悪い部分が出ていた。“銚子に乗る”のは越山の良いところだが、悪いところでもある。初回から出塁してチャンスを作るが無得点。その後も同じように出塁するが、ベンチからのサインを見落としたりして、あと一本が出ずに7回まで無得点。エースの犬塚翔(中沢元紀)が好調なところだけが救いだったが、ストレスの溜まる試合展開に。 南雲が「あと2回しかない」と言って気合を入れ、確実に1点を取りにいく作戦で先制すると、そのまま逃げ切ることができた。内容では越山が優勢に進めていたが、慢心がたたり、ようやく勝てたという結果に終わった。 準決勝の相手は、準々決勝を5回コールド勝ちで突破した強豪・星葉高校。南雲の師である賀門(松平健)が監督を務めている甲子園出場の常連校。甲子園という目標を達成するために越えなければいけない最も高い壁である。 ここで南雲は苦渋の決断を迫られることになった。 ■先発は犬塚か根室か、苦渋の決断を迫られる南雲 準決勝の試合の時、星葉高校がスタンドでビデオカメラを回していたのに気づいた南雲。山住に「賀門監督に対策されます」と言って、星葉戦は犬塚ではなく、根室(兵頭功海)を選抜させたいと伝えた。 初戦からエースとしてマウンドに立ってきた犬塚は実力もあり、信頼できるピッチャーだが、分析され、対策が講じられているはず。それならば、サイドスローからオーバースローにフォームを改造し、球速も球威も増している根室をぶつけたい。そう南雲は考えた。 星葉は犬塚が受験で落ちた高校で、それまで一緒に野球をやっていた元チームメイトも多く在籍する。準決勝で当たることが決まった時、球場で「何夢見とんの」と犬塚が言われているのも南雲は目にしていた。 それでも南雲は勝つため、全員で甲子園に行くために決断した。 ■スターティングメンバーの変更など、大勝負に出た南雲 星葉戦のスターティングメンバーが告げられた。ピッチャーは根室。そして不動の4番だった楡(生田俊平)を3番にして、4番には2年生の中世古(柳谷参助)をすえた。さらに、主将の椿谷を下げて、ベンチスタートに。 スタメン落ちや打順の降格は部員たちを動揺させ、落胆させた。しかし、そうなることも南雲は織り込み済み。南雲は山住に、自分は非情に徹して、その代わりに山住に部員たちのフォローをしてほしいとお願いしていた。山住は南雲の思いを汲み取り「鬼の南雲、仏の山住ですね」と快諾。山住は犬塚と話をしたりして、しっかりとフォローした。 部員たちも、自分たちが監督として戻ってきてほしいとお願いして復帰してくれた南雲を信じようと決め、それぞれが万全な状態で星葉戦当日を迎えた。 ただ、試合直前に山住が病院に運ばれるというアクシデントが発生。練習中に日沖(小林虎之介)が打ったボールが山住の脇に当たり、その時は気丈に振る舞っていたが、試合当日にそれが悪化してしまったようだ。これは日沖だけでなく、他の部員たちにも影響がありそうだが、次回重要な星葉戦をどう戦うのか、試合の采配はもちろん、部員たちへのケアなど、南雲の腕が試される。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部 ※このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。