「ステラ支給されるなら新ツインパワー2台が良い」シマノ新製品《24ツインパワー》解説。
シマノのフラッグシップスピニングリール「ステラ」と並び、質実剛健、堅牢なタフスピニングの象徴とした君臨してきた「TWINPOWER(ツインパワー)」が2024年度、満を持してフルモデルチェンジ。フラッグシップの血脈を受け継いだ最新機構や特徴を黒田健史さんに語って頂いた。 【画像】24ツインパワーのスペックと価格、写真ギャラリー
語っていただくのは国内最高峰トーナメンターにして大人気ブロガー!
黒田健史(くろだ・けんし)/1985年生まれ。国内最高峰バストーナメントカテゴリーJBトップ50メンバーであり、昨季は全戦でトップ10入りを果たし年間ランキング8位フィニッシュ。長年の経験と高度な技術、そして豊富な知識に裏付けられたタックルに対する造詣の深さは特筆すべきもの。バスのみならず、ソルトゲームにも精通している。シマノインストラクター。
24ツインパワー(シマノ)/フラッグシップに肉薄する機能を備わったシン・硬派スピニング!
ツインパワーといえば、ステラと同じくシマノスピニングリールのハイエンドモデルとして、誕生以来長年歴史を積み重ね続けてきたシマノを代表するスピニングリール。バス、ソルト問わず国内外の多くのアングラーから支持を得てきた。そんなツインパワーが今年度、4年ぶりのフルモデルチェンジを遂げる。 黒田「進化した点に関しては、皆様も予想していたかと思うのですが、昨年のヴァンキッシュと同様、ステラ譲りの『インフィニティドライブ』『インフィニティループ』『インフィニティクロス』この3つのテクノロジーが備わっています。 さらに滑らかなドラグ性能を可能にする『デュラクロス』やラインの無駄なたるみをしっかりと抑えてくれる『アンチツイストフィン』も搭載されています」 ――ツインパワーもシマノの最先端テクノロジーがてんこ盛りということですね! 黒田「その通り、ただヴァンキッシュと違う点としては、20モデルのツインパワーに引き続きローターは『金属ローター』を採用してます。よって剛性や耐久性が求められるシーンではヴァンキッシュに比べてもアドバンテージが高くなります』 ――バスでいうならば、パワーフィネスなどスピニングでも力を求める釣り、ソルトでは磯などのラフなシチュエーションやより引きの強い魚とのファイトには有利になるということですね。 黒田「あと金属ローターの慣性と新たに搭載された『インフィニティドライブ』も相まって巻き心地がめちゃくちゃ滑らかです。 正直リアルなところ、目をつぶってハンドルを回したらステラと分からないところまで来てます…! だいぶ巻き心地が遜色なくなってきてて、それこそ秦さんの動画でも以前やらせてもらったんですが、今年やった場合、本当に間違える可能性があるレベルにきてます」 ――もはや驚かないというか…そうなりますよね(笑)。 黒田「でもボディ素材や内部のパーツなども違う部分があるので、トータル面でいえばやはりステラに軍配はあがるんですけどね。あともう1点、公にされていないのですがスプールにヴァンキッシュとの違いもあったりします」 ――え、同じARCスプールじゃないんですか? 黒田「正しくはNEWツインパワーは現ステラや現ステラSWと同じく、スプールリングに耐摩耗性処理を施した『バリアコートスプールリング』を採用してます。スプールエッジが傷つきにくいんです!堤防置きや護岸置きにしたときも安心ですよね」 ――それはソルトやオカッパリバスアングラーにも嬉しい! 黒田「あと個人的に嬉しかったのがデザイン。『これぞツインパワー!』という感じが戻ってきましたよね。前作がこれまでとは少し毛色の違うカラーリングだったんですが、今回はいかにもツインパワーらしい、無骨なガンメタのカラーリングになって復活してます。これはユーザーも嬉しいんじゃないかと思います」 ――確かに!クールで落ち着いた、シマノだけでなく他社メーカーのロッドとも合わせやすいカラーリングですね。 黒田「ぶっちゃけ、シマノのソルトインスタラクター陣は見た目含めて『ステラ一台支給されるならNEWツインパワー2台が良い!』と言ってるぐらいです。 昨年のヴァンキッシュに引き続き、今回のツインパワーも『正当進化』ではありますが、限りなく高いレベルで実現しています。気になる方は是非フィッシングショーや店頭で触ってみてください」 黒田「あ、あと毎年恒例ですが僕のブログ『黒田健史のいろはにほへと』でも新製品について記事を書いてますのでそちらも是非チェックしてみてください!」