CES2025、モバイルアプリ「CES 2025 App」公開 ホンダ、スズキ、トヨタらが参加し、基調講演はNVIDIAなど
■ CES2025のモバイルアプリ「CES 2025 App」 世界最大の技術見本市「CES」が2025年も米国ネバダ州ラスベガスで開催される。期間は1月7日~10日(現地時間)で、報道向けには5日16時からCES2025の最新技術トレンドを主催者であるCTAが説明する「Tech Trends to Watch」をMandalay Bayで開催。17時には実際の展示製品を先行して紹介する「Unveiled Las Vegas」を同じくMandalay Bayで開催する。 【画像】CES2025の基調講演はNVIDIAのジェンスン・フアンCEO。クルマ関連の発表にも期待したい 6日には各種プレスカンファレンスが予定されており、6日18時30分からはCES2025の幕開けとなるNVIDIAの基調講演が行なわれる。 7日からはメイン会場とも言えるLVCC(Las Vegas Convention Center)での展示が始まり、デイキーノートとして7日はパナソニック ホールディングスが、8日はボルボがVenetian, Level 5, Palazzo Ballroomで基調講演を行なう。 CESは、先に挙げたLVCCやラスベガスの各種ホテルなど、広大なエリアで展示が行なわれる。そのため効率よく見るためにはモバイルアプリが欠かせないが、その2025年版も「CES 2025 App」として、パナソニックの提供のもとiOS、Android向けに公開された。 ここではマップを見ることもでき、出展社の検索も可能になっている。クルマ関連を取り上げると、ホンダがブースをWest Hallに出展。昨年の北ホール(North Hall)から、主に自動車関連が出展する西ホール(West Hall)に移動したことになる。 CESがConsumer Electronics Show(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー、家電ショー、当時はセスと呼ばれていた)であった時代は、自動車関連の出展の多くは北ホールに出展していた。ただ、その時代の自動車関連展示は主にスピーカーやアンプなど(そしてカーナビ)で、北ホールはドコドコした重低音が響くエリアとして知られていた。 LVCCは、その後北ホールの西側に自動車産業向けとして西ホールを2019年ごろから建設。2021年のCES2021でお披露目と思われたが、2020年2月から世界的なコロナ禍のためCES2021はデジタル開催となってしまった。そのため西ホールはCES2022からの共用となり、北ホールに出展していた自動車関連メーカーは、徐々に西ホールの出展となり、CES2025の北ホールはニューモビリティと言われる分野の出展が多くなりそうだ。 ちなみに、近年主催者であるCTAは、CESは単に「CES」であるとしており、発音も「シーイーエス」であると何度か説明会の際に解説を行なっている。ただ日本ではテレビなどでセスと発音するアナウンサーも多く、いずれの呼び方も通用している状態だ。 CES2025で注目されるのは、西ホールに移動したホンダのすぐ近くにスズキが出展を行なうこと。詳細は明らかになっていないが、鈴木俊宏社長はCES2024を視察に訪れており、力の入った出展になると思われる。 ボッシュやヴァレオといったメガサプライヤーも出展を行なうほか、CTA側からはトヨタも参加するとアナウンスが行なわれている。前出のアプリでマップ検索すると分かるが、確かにトヨタは出展するというより、参加するというエリアが予約されており、詳細は不明だ。いずれ何らかの発表が行なわれるものと思われる。 また、自動車関連ではないがJETRO(日本貿易振興機構)は、スタートアップ限定エリア(Eureka Park)にJapanパビリオンを設置。J-Startup企業など31社が出展を行なう。CESでは、このEureka Parkにおけるスタートアップ企業への出資が大きな魅力となっており、1000社以上が出展するEureka Parkは立ち寄りたい場所になる。
Car Watch,編集部:谷川 潔