2年ぶりのMMA復帰戦の宇野薫がオーディンのバックブローと飛びヒザの前に散る【修斗】
プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2023 Vol.7」(11月19日、東京・後楽園ホール)で1996年のプロデビューから常にジャパニーズMMAの最前線で戦い続ける宇野薫(UNO DOJO)が約2年ぶりのMMA復帰を果たし、オーディン(格闘DREAMERS)と対戦した。試合はオーディンが2RでTKO勝ちを収めた。 宇野は2021年に行われた「VTJ2021」で原口央(BRAVE)に判定で敗れて以来のMMAの試合だった。オーディンはEXFIGHTやPOUND STORMなどでキャリアを積み、今年7月に修斗初参戦。世界ランカーの結城大樹(マスタージャパン福岡)を気迫とフィジカルで圧倒し、判定勝ちを収め一気に世界3位にランクインしていたた。
1R、オーソドックスのオーディンにサウスポーの宇野。圧をかけるオーディン。宇野は前蹴り。前に出るオーディンに組み付き引き込みを狙うが、オーディンは付き合わない。宇野は寝たままローを連発もブレイク。スタンドで組み合ってからオーディンがヒザをボディーに。そして右アッパー。宇野は倒れて、寝たままローもオーディンが突き合わずスタンドに。宇野がシングルレッグもオーディンはがぶって付き合わない。宇野は寝たままローと蹴り上げを狙う。ブレイクでスタンド。宇野は左ハイ、左ミドル。オーディンの前蹴りを宇野がキャッチし、押し込むが組み付けず。ガードの上からでもオーディンのパンチは強烈。しかし宇野も左ストレート、右フックを立て続けに当て、オーディンを下がらせる。宇野は右フックを当て、前に出て組み付くもオーディンが崩し、倒した宇野にパウンド。宇野は寝たままローと蹴り上げ。
2R、前に出る宇野にオーディンは右アッパー。そのままタックルに行く宇野だが、切るオーディン。宇野は下からロー。オーディンが離れてブレイク。宇野の鼻っ柱から出血が見られ、ドクターチェックが入る。これはオーディンの右アッパーの前のバッティングによるもの。試合が再開され、オーディンの足を取りに行った宇野にオーディンがバックブロー一閃。まともに食らった宇野がぐらついたところにオーディンが飛びヒザで顔面を打ち抜き、宇野がダウン。オーディンが追撃のパウンドを放ったところでレフェリーが試合を止めた。 オーディンは試合後のマイクで「柔道界、格闘技界の大先輩の宇野さん、ありがとうございます。感謝しかないです、この経験は。あともう一つ、自分の中でもう一つ目標があって、この試合を機に1回、格闘技界に一区切りつけたいと思っています。またどこかでオーディンって名前を聞いた時には応援よろしくお願いします」と宇野への感謝とともに、格闘技から離れることを報告した。