Broadway! in AUTUMN 11月はマイケル・メイヤー×ジョン・ギャラガー・Jr.の新作
11月のアメリカ・ニューヨーク、ブロードウェイには、イギリス、韓国生まれのものから巨匠を題材にしたものまで、さまざまミュージカルがお目見えする。中でも注目は、演出家マイケル・メイヤーと、大ヒットしたミュージカル「春のめざめ」「アメリカン・イディオット」でタッグを組んできたジョン・ギャラガー・Jr.が再び顔を合わせる「スウェプト・アウェイ」。2022年にアメリカ・カリフォルニアでお披露目され、このたびニューヨーク初演を迎える本作は、アヴェット・ブラザーズ作詞・作曲の楽曲に乗せて、難破船に生き残った4人の男たちが20日間、食料も水もない状態で絆を深めていく様子が展開する。2人のタッグに加え、メインキャストに実力派がそろう本作に、期待が高まる。 【画像】ルイ・アームストロング ミュージカル「この素晴らしき世界」より。(Photo by Jeremy Daniel)(他6件) ■ ルイ・アームストロング ミュージカル「この素晴らしき世界」 A Wonderful World: The Louis Armstrong Musical 2024年11月11日(月)~ Studio 54 脚本:オーリン・スクワイア 共同考案・演出:クリストファー・レンショー 共同考案:アンドリュー・デラプレイン 共同演出:ジェームズ・モンロー・アイグルハート、クリスティーナ・サジュス 出演:ジェームズ・モンロー・アイグルハート、ダーレシア・セアシー、キム・エクサム、ディオンヌ・フィギンズ、ジェニー・ハーニー・フレミング、ジェイソン・フォーバック、ギャビン・グレゴリー、ジミー・スマグラ ジャズの巨匠ルイ・アームストロングの生涯を、彼のヒット曲に乗せて描くジュークボックスミュージカル。オーリン・スクワイアによる脚本では、アームストロングの4人の妻の視点で物語が進行する。アームストロング役は、「アラジン」のジーニー役でトニー賞を受賞したジェームズ・モンロー・アイグルハート。演出をクリストファー・レンショー、共同演出をアイグルハートとクリスティーナ・サジュスが担う。 ■ 「メイビー・ハッピー・エンディング」 Maybe Happy Ending 2024年11月12日(火)~ ベラスコ劇場 脚本・音楽・歌詞:ウィル・アロンソン&ヒュー・パーク 演出:マイケル・アーデン 出演:ダレン・クリス、ヘレン・J・シェン、デズ・デュロン、マーカス・チョイ 「メイビー・ハッピー・エンディング」は、2016年に韓国で初演された四人芝居のミュージカル。日本では2020年に浦井健治らの出演で上演された。劇中では2060年のソウル郊外を舞台に、持ち主に捨てられた2台の旧型ヘルパーロボット、オリバーとクリスが惹かれ合う様が描かれる。マイケル・アーデンが演出する今回は、オリバー役をダレン・クリス、クレア役をヘレン・J・シェンが演じる。 ■ 「タミー・フェイ」 Tammy Faye 2024年11月14日(木)~ パレス劇場 脚本:ジェームズ・グラハム 作詞:ジェイク・シアーズ 作曲:エルトン・ジョン 演出:ルパート・グールド 出演:ケイティ・ブレイベン、クリスチャン・ボール、マイケル・セルヴェリス、ニック・ベイリー、チャール・ブラウン、マーク・エヴァンス、アリソン・グイン、イアン・ラシター、レイモンド・J・リー、マックス・ゴードン・ムーア、アラナ・ポラード、アンディ・テイラー 2022年にイギリスで初演されたエルトン・ジョン作曲のミュージカル。1970年代から1980年代にかけてアメリカで成功を収めたテレビ伝道師タミー・フェイとジム・ベイカー夫妻の盛衰が描かれる。「ファインディング・ネバーランド」のジェームズ・グラハムが脚本、ルパート・グールドが演出を担当。本作でローレンス・オリヴィエ賞を受賞したケイティ・ブレイベンがタミー役を続投する。 ■ ミュージカル「エルフ」 Elf 2024年11月17日(日)~ マーキース劇場 脚本:トーマス・ミーハン、ボブ・マーティン 作曲:マシュー・スクラー 作詞:チャド・ベグリン 演出:フィリップ・ウィリアム・マッキンリー 振付:リアム・スティール 出演:グレイ・ヘンソン、ケイラ・ダヴィオン、ショーン・アスティン、カレン・アレン、アシュリー・ブラウン、マイケル・ディーナー、カイ・エドガー、マイケル・ヘイデン、ジェニファー・サンチェス 映画「エルフ~サンタの国からやってきた~」をもとにしたファミリーミュージカル。2010年に初演された本作が、ブロードウェイでは約12年ぶりに上演される。北極でエルフとして育てられ、両親を探すためにニューヨークへと旅に出るバディ。彼は“ビッグアップル”でさまざまな人に出会い……。ミュージカル「ミーンガールズ」でトニー賞の助演男優賞にノミネートされたグレイ・ヘンソンがバディを演じる。クリスマス時期にぴったりの作品だ。 ■ ミュージカル「スウェプト・アウェイ」 Swept Away 2024年11月19日(火)~ ロングエイカー劇場 脚本:ジョン・ローガン 作詞・作曲:アヴェット・ブラザーズ 振付:デイビット・ヌーマン 演出:マイケル・メイヤー 出演:エイドリアン・アンスコー、スターク・サンズ、ジョン・ギャラガー・Jr、ウェイン・デュヴァル カントリー / フォーク・ロック・バンドのアヴェット・ブラザーズのアルバムを題材に、ジョン・ローガンが脚本、マイケル・メイヤーが演出を手がける新作ミュージカル。1888年にアメリカのマサチューセッツ州沖で起きた海難事故での、生存者4人の姿を描く。生存者たちを、ジョン・ギャラガー・Jr.、エイドリアン・アンスコー、スターク・サンズ、ウェイン・デュヴァルが演じる。 ■ ミュージカル「永遠に美しく…」 Death Becomes Her 2024年11月21日(木)~ ラント・フォンティーン劇場 脚本:マルコ・ペネット 作詞・作曲:ジュリア・マッティソン、ノエル・キャリー 演出・振付:クリストファー・ガテリ 出演:メーガン・ヒルティ、ジェニファー・シマール、クリストファー・シーバー、ミシェル・ウィリアムズ ロバート・ゼメキス監督の同名映画のミュージカル版が、アメリカ・シカゴでの初演を経てニューヨークへ。美貌の女優マデリンに、婚約者を奪われた作家のヘレン。マデリンへの復讐を誓ったヘレンは、謎の女性ヴィオラから魔法の薬をもらい、マデリンと共に“永遠に美しく”いられるようになるが……。愛と友情を描いたコメディミュージカルに、メーガン・ヒルティ、ジェニファー・シマール、元デスティニーズ・チャイルドのミシェル・ウィリアムズらが出演する。