アーセナル指揮官アルテタを再び襲う“魔の4月のガス欠問題” GKより稼働している選手が7人もいるのは多すぎか
ターンオーバーは不十分だったか
4月はアーセナルにとって厳しい時間となってしまった。プレミアリーグではアストン・ヴィラに0-2で敗れ、チャンピオンズリーグではバイエルンに敗れた。両チームとも強敵で、勝負は紙一重だったと言える。しかし、4月に取りこぼすのは近年アーセナルが続けてしまっている悪いパターンでもある。 2021-22シーズンは、4月にクリスタル・パレス、ブライトン、サウサンプトンに3連敗。昨季はリヴァプール、ウェストハム、サウサンプトンと3試合連続で引き分け、月末のマンチェスター・シティ戦は1-4で落とした。こちらも難しい日程ではあったが、勝ち点を取りこぼしてしまったのは事実だ。 今季も魔の4月となってしまい、リーグ戦でも首位マンCを追いかける立場になっている。アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』も4月の乱が3年続いてしまったことを嘆いており、その原因の1つにこれまで同様に主力組の疲労を挙げている。 今季1番忙しいのはウィリアム・サリバ&ガブリエウ・マガリャンイスのセンターバックコンビで、サリバは3962分、マガリャンイスは3822分もこなしている。指揮官ミケル・アルテタもローテーションの努力はしていたが、怪我人の問題もあって十分ではなかったかもしれない。 2人に続くのはMFデクラン・ライスで3734分、DFベン・ホワイトが3565分、MFマルティン・ウーデゴーが3514分、FWブカヨ・サカが3435分、カイ・ハフェルツが3304分と続いていて、GKのダビド・ラヤより忙しいフィールドプレイヤーがこれだけいるのも珍しいか。 昨季もシーズン終盤のガス欠問題を指摘されていたが、今季も万全のコンディションとは言えないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部