基準値超えセシウム検出 北茨城・野生タラノメ 県が出荷自粛要請
茨城県は12日、同県北茨城市関本町で採取した野生のタラノメから国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える210ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県は同市に対し、出荷自粛を要請した。同市で野生のタラノメの出荷自粛が要請されるのは初めて。 県林政課によると、国基準値を超えたのは7日に採取した1検体。県が野生のタラノメに出荷自粛を要請するのは2012年の同県笠間市以来2回目。同市産は19年に解除されている。 県内では12日現在、野生のキノコ類が水戸市や茨城町など11市町、コシアブラは日立市や大子町など10市町で、それぞれ出荷が制限されている。 県は今後、北茨城市や周辺自治体で、野生のタラノメの放射性物質濃度検査を実施する予定。検査結果を受け、国が出荷制限指示を出すかどうか検討する。
茨城新聞社