実写版『シティーハンター』人気キャラの活躍を描かなかった理由は?プロデューサーが明かす原作リスペクト
そのうえで高橋は「リョウが自分の手の平を貫通させて銃弾の威力を抑えるという名シーンが原作にありますが、当初はそこも入れたいよねって話していたんです。しかし、これが実写化の難しいところで、実際にあんなことをしたら無事でいられるわけはない。僕らは今の新宿に本当にリョウがいると思ってもらいたいわけで、そんな大変なケガをしても次のシーンでは治っている、もしくはスーパーマン的に戦うリョウにリアリティーがあるのかと悩んだ末、僕は本当に入れたかったんですが、今回は泣く泣く、やめようということになりました」と苦笑する。
もちろん本作には、新宿駅の掲示板や、リョウの異名「新宿の種馬」をオマージュしたアクションシーンなど、原作を思わせる要素もたっぷり。北条から「漫画・アニメに縛られない日本の実写版を」というリクエストを受けた高橋は、原作をリスペクトしながら全く新しい物語をチームで生み出した。(※冴羽リョウの「リョウ」は正式には漢字・けものへんに寮のうかんむりなし)(編集部・入倉功一)
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