「勝ってあしたもプレーできることがうれしい」パリ五輪代表のエース早田ひな、修正光り貫禄2勝で日本生命がVへ王手【卓球Tリーグプレーオフ女子】
◆卓球・ノジマTリーグ 日本生命3―2日本ペイント(23日、東京・代々木第二体育館) ■早田ひなが張本美和と抱き合いショット【写真】 女子のプレーオフ準決勝が行われ、レギュラーシーズン2位の日本生命が同3位の日本ペイントに3―2で勝利した。24日の決勝では同1位の神奈川と対戦する。 パリ五輪の女子シングルス代表に決まっている早田ひな(日本生命)=北九州市出身=は第3試合と、2―2で迎えた1ゲーム制の「ビクトリーマッチ」に出場。いずれも横井咲桜(日本ペイント)と対戦して3―1、1―0で連勝を収めV王手に大きく貢献した。 早田は「セミファイナルもファイナルも2―2になることが当たり前と思って、その準備をして試合に入っていた。まさか横井選手ともう一度試合をするとは思わなかったが、第3試合とまた違う気持ちで1本ずつ楽しく試合ができた」と振り返る。今季はパリ五輪選考レースのほか、世界ランキングにも影響するため海外遠征も頻繁にあった。出場試合数は多くなかっただけに「こうやってまたみなさんの前でプレーできて、勝ってあしたもプレーできることがうれしい」と笑顔を見せた。 第3試合の第1ゲームは横井に奪われた。本来のプレーではなかったといい「世界選手権が終わってから自分の状態が少し落ちていたかなと思う。それが1ゲーム目に出たかな」と分析。その上で「2ゲーム目からは、きょうの自分はいつもの自分ではないと思って、挑戦者の気持ちで横井選手に向かっていった。そうした気持ちの部分で切り替えられたことは本当に良かった。その勢いのままでビクトリーマッチも勝つことができた。みなさんが後押ししてくれたおかげで勝つことができた」と試合の中で修正して勝ちきり、日本のエースの貫禄を示した。
西日本新聞社