早春の里山駆け抜け 佐久長聖が連覇果たす 天龍梅花駅伝 113チーム力走【長野県天龍村】
早春の里山を駆ける「第53回天龍梅花駅伝」(長野県天龍村主催、南信州新聞社など後援)が18日、同村を中心とする地域一帯で開かれた。招待チームの佐久長聖高校を含む県内外の113チーム約800人が出場し、6区間38・15キロでたすきをつないだ。総合では佐久長聖高が2年連続5度目の優勝を飾った。 県内で最も早く梅が開花することから「梅花」の名を冠して開き、1968(昭和43)年の第1回大会から半世紀を超える歴史がある。天龍中学校のグラウンド横を発着点に阿南町御供商店街や泰阜村温田地区を経由し、起伏に富んだ天竜川沿いの道を走る。 今年も一般(総合)、地元一般、中学一般、中学生女子の4部門で健脚を競い合った。 午前11時に1区のランナーが一斉にスタート。沿道には大勢の地域住民が駆け付け、小旗を振って「頑張れ」と声援を送った。 連覇を狙う佐久長聖は1区では3位と出遅れたものの、2区で首位に立つとそのまま独走。昨年12月の全国高校駅伝での優勝メンバーらが「超高校級」の走りを見せ、後続に2分以上の差を付けてフィニッシュテープを切った。 同校グラウンドには屋台村が設けられ、地域住民や子どもたちが大会を盛り上げた。天龍中学校は地元の特産加工品を販売する恒例の「梅花プロジェクト」を展開して人気を集めた。 今年は天龍小学校の児童も農産物を販売したり、和太鼓を披露したりして選手や観客をもてなした。授業の一環で栽培、収穫した大豆を販売した2年の男子児童の一人(8)は「たくさん買ってくれてうれしかった。走って疲れた人に食べてほしい」と話していた。 結果は次の通り。 【総合】 ①佐久長聖高校(1時間54分11秒)②UTC菅平高原(1時間56分37秒)③飯田下伊那駅伝部A(1時間58分1秒) 【地元一般】 ①THEよせあつめ(2時間28分35秒)②スーパーサイガ人(2時間37分55秒)③天龍小中学校(2時間45分23秒) 【中学生一般】 ①ながのB小町ジュニア(2時間4分41秒)②飯伊駅伝ジュニアA(2時間7分4秒)③塩尻東筑木曽ジュニア(2時間12分23秒) 【中学生女子】 ①飯伊駅伝ジュニア女子(2時間54分1秒)②箕輪中チーム鍛(3時間11分42秒)