ミスチル所属事務所「50億円巨額トラブル」が泥沼化...「返金する必要はない」「民事、刑事両面で告訴を検討」で罪の擦り付け合いの《シーソーゲーム》
「返金には応じない」
Mr.Children(ミスチル)のマネジメント会社「エンジン」が抱える総額50億円を超える金銭トラブル。真相を確かめるべく桜井氏、そして所属事務所社長本人を尋ねるとトラブルを認めた上で代理人弁護士が口を開いた。 【写真】50歳には見えない…愛犬と散歩中のキムタク… 中編記事『「一人でも多くの人に足を運んでほしい」...ミスチル桜井の思いを裏切った、所属事務所「50億円巨額金銭トラブル」の全貌』に引きつづき、トラブルの経緯、そして所属事務所の大反論を報じる。 「捜査を進める中で検察側が目をつけたひとつがA社が受けた複数の反復融資でした。もちろんそこにはエンジンの存在も含まれている。 検察に指摘された以上、A社としても怪しいカネの流れはすべてキレイにして、申告しなければいけないと考えた。そこでエンジンに対して『プロルート事件と同じような架空契約・架空取引の是正と法定金利を超えた利息についてお互い清算しましょう』と弁護士を通じて返金を求めましたが、エンジン社から返ってきたのは『応じない』という言葉。A社の立場としてはすべてを正直にしたいというのが本音です」(A社関係者) エンジンとは別の貸主であるB社を取材すると「A社側からの対応に関しましてはすべて弊社の代理人弁護士に一任し、やり取りを進めております」と回答。またB社の代理人弁護士は「詳細についてはお答えしかねます」との返答があった。 一方、谷口氏、そしてミスチルのメンバーは今回の一件はどう受け止めているのか。 4月中旬、桜井氏の自宅のインターフォンを押すと女性の声で「桜井は不在」と返答。改めて取材の旨を告げ、記者の名刺を渡したが、応答はなかった。 同日、谷口氏の自宅を訪れると本人は留守だったものの関係者が応対し、その後、代理人弁護士がトラブルを認めた上で取材に応じた。その時間は実に100分に及んだ。
事務所は大反論
―A社に対して貸付を行っていたましたか? 「エンジンとしてはA社に対して貸付を行いましたが、元本と法定金利以外のものはすべて投資の報酬として受け取っています。ですので法定金利を超えた利息という認識はありません。 この話はそもそも園田氏から持ち掛けられた話です。取引は両者の間でも成立しており、問題はなかったはずです。つまり園田氏から持ち掛けられた投資話に乗って、谷口氏がエンジンのお金を貸し付ける形で渡した。そこで元本と金利は会社として受け取り、報酬は自身で受け取ったというだけです。ゆえに法定金利を超えた利息は存在しません。むしろすべて回収できて良かった。それぐらい危ない投資話だったとさえ感じています」 ――コンサル契約は架空だったという認識ですか? 「コンサル契約や会社の買い戻し、現金での手渡しもすべて報酬を受け取るための形を取っているだけのものです。有効か、無効かと聞かれたら手放しで有効だとは言えない。しかし、この方法はどこの会社だってやっています。現金手渡しに関しても受け取ってはいますが、園田氏側が主張している金額とこちらが認識している金額では大きな開きがあります」 ――谷口氏は詳しい投資の説明を受けていましたか? 「詳しい投資内容については聞いてはいません。とにかく園田氏から『自分に預けてくれれば増やして返す』という話だったと把握しています」 ――エンジンは貸金業の届出は出していますか? 「出してはいませんが、今回は特定の会社への貸付であって不特定多数ではありません。ゆえに貸金業には該当しません」 ――園田氏側は返金を求めているようですが。 「これは投資であって法定金利を超えた利息は貰っていません。投資の報酬として個人が受け取っているので返金する必要はありません」