【RISE】3・17ELDORADOは「『強者vs.強者=最強』の集大成というか、年に1度の最高傑作」(伊藤代表)
■若者同士の潰し合いっていうのがRISEらしい
中村 志朗vs田丸はRISEで作ってきたストーリーの中での”強者vs.強者”ですけれど、日本vs世界という部分では大﨑一貴選手がISKAの防衛戦でジラリー選手と対戦しますが、この試合は世界戦として組みたいと考えていたのですか? 伊藤 元々はK-1との対抗戦に入っていたけれど、対戦相手が決まらずに流れてしまいました。それでISKAのタイトルを昨年の同じくらいの時期に獲って防衛をしていなかったので、ベルトを持ったら防衛するのが義務だと思うので、そういう意味でこのカードを組みました。 中村 この試合は日本人が外国人選手を迎え撃つ形ですが、大﨑選手の強さやこの試合のポイントはどんなところになりますか? 伊藤 大﨑が潰しにいくんじゃないかと思います。非常に手足が長くてやりづらい選手ではあるんですけど、大﨑はそういった相手が得意ですよね。足で潰してボディで倒す。そうあってほしいですし、苦戦しているようであればここで止まっちゃうので、彼自身も53kgの世界を目指してこの試合を見せてほしいですね。 中村 僕らから見る大﨑選手の強さはなんでもできて強いという見方しかできないですけど、伊藤さんから見た大﨑選手の強さはどんなところですか? 伊藤 やっぱり当たりの強さと、常に前に出て破壊力のある攻撃で白黒をつけるという部分ですね。 中村 攻撃力は53kgの階級の中でも抜けていますか? 伊藤 THE MATCHの時の合宿でミットを持ったんですけど、ボディは53kgのパワーじゃないですね。当たった面が広がって行く感じがして、破壊力が普通じゃないです。 中村 相手も強豪ですが、今回はクリアして対世界に向けていくという事ですね。 伊藤 彼の目指している道に近づくためには、ここはKOで倒さなければいけないですね。 中村 その他にワンマッチの対戦カードで色々な”強者vs.強者”が組まれていますが、注目しているRISEらしいと感じるカードはありますか? 伊藤 山田虎矢太vs大森隆之介ですね。山田に関してはRISE向きの選手で、2022年12月の大会では有井渚海もKOで倒していますし、RISEルールに合っていると思います。山田はRISEで勝っているけどランキングがまだ下の方なので、対戦相手の大森が4位なのでここで勝つことによって一気に上位ランクへ上り詰めますし、タイトル戦線にも絡んでくるようになります。大森も良い選手で膝が強いんですよ。パンチには膝というセオリーがあるんですけど、そういう部分では面白いカードですね。 中村 シュートボクシングのリング上でカード発表して、山田選手も本格的にRISEに乗り込んでいきますと 仰っていましたが、そういった選手とRISEのランカーとの戦いが熱くなりそうですね。 伊藤 大森は復帰して1年ぶりとなるんですけど、どこまで意地を見せられるかですね。 中村 同じ階級で言うと、加藤有吾vsジャルンスック・ブーンラナームエタイの試合もありますけど、ジャルンスック選手が前回インパクトを残していました。 伊藤 ジャルンスックが53kgに落ちないので、55kgを目指しています。加藤有吾に勝つことがあればタイトル戦線に絡んできますね。RISEルールにアジャストしてきているし、ダークホースというか台風の目になると思います。 中村 新しい選手がこの大会で活躍しそうですね。 伊藤 松本天志vs那須川龍心もそうですね。お互いにリスクがある試合で、皆さんの予想では松本天志という話もあるのですが、龍心サイドは勝てると言っているので、ここで龍心が勝つことがあれば一気にランクアップしますし、天志が勝てばまたタイトル戦に近づきますよね。若者同士の潰し合いっていうのがRISEらしいですけど、見たいような見たくないような感じがします。 中村 良い意味で残酷というか、勝ったら前進負けたら後退がはっきりしているカードが並んでいる印象です。冒頭でもお伺いしたように一つの大きな柱としては、RISEvs.GLORYの絡みの中でのスーパーライト級、チャド・コリンズvsミゲール・トリンダーデ、白鳥大珠vsイ・ソンヒョンの2試合があります。ここは先ほど言われた年末の65kgトーナメントに向けた査定試合という形になるのでしょうか? 伊藤 そうですね。今回ミゲールという強い選手も出てきて、イ・ソンヒョンも70kgだったけど65kgのトーナメントに向けて階級を下げるという事でメンツが揃っています。これからGLORYでも65kgの試合をやっていきますし、RISEでも65kgの予選をやって行きます。
【関連記事】
- 【K-1】トーナメントの“ワイルドカード”が野杁正明になる「可能性は排除しません」「最高に面白いトーナメントになるように最大限の努力をしていく」(カルロスP)
- 【K-1】-70㎏世界最強決定トーナメント開幕戦の1回戦組み合わせが決定、和島大海はオランダのフェルドンクと対戦、ダビッド・キリアとタナンチャイが激突。ピケオーとセメノフは欠場
- 【RISE】2度目の殴り込みを果たすKrush王者・池田幸司「今回はK-1スタイルで行く。一方的な展開になりますよ」と予告「“力”と“アゴ”で倒す」
- 【K-1】ボクシングから転向の中島玲は“蹴りの選手”だった「僕にローは当たらない」、代替出場の璃久は「190cmが倒れるところを見せたります」
- 【K-1】8日の会見でサプライズカード発表予告「ビックリするでしょうね。K-1が世界に広がる感じが出ていく発表になります」(カルロスP)