5年プレーした愛着ある神戸を離れ、J1優勝争いの宿敵へ移籍 DF菊池流帆 “復活”のための決断
2025年になり、J1リーグ戦での3連覇を目指すヴィッセル神戸。8日にはいよいよ初練習が予定されているなか、年明け後も選手の他クラブへの移籍や、加入の情報が入っていますが、そのなかで衝撃的なニュースとなったのが、4日に発表されたDF菊池流帆選手(28)のFC町田ゼルビアへの完全移籍でした。 【写真】大迫勇也選手と練習でマッチアップしたときの、菊池流帆選手 レノファ山口FCから2020年にチームに加わると、1対1での対人守備や空中戦での絶対的な強さ、そして、魂あふれる雄たけびに表れるような熱いキャラクターを持ち味に、日進月歩で成長を遂げた菊池選手。加入2年目の2021年にJ1で37試合に出場し、Jリーグ優秀選手賞に輝くなど、クリムゾンレッドで一気に成長を遂げます。 その後も主軸の1人として活躍が期待されましたが、2023年にひざのけがで長期離脱を経験。復帰後、背番号を81にして奮起を誓った昨シーズン(2024年)でしたが、J1リーグ戦でなかなか出番を得られず。そんななかでも限られた出場機会ではガッツあふれるプレーを見せ、J1第31節での劇的決勝弾などでチームのJ1連覇、天皇杯との二冠獲得にも貢献していましたが、このたび、港町を離れ、心機一転、優勝争いを展開したライバルへの移籍という決断を下しました。 菊池選手はクラブを通じて発表したコメントで、「加入から5年が経ち、神戸を離れることになりました。神戸のみなさん、5年間ありがとうございました。神戸の全てが大好きになりました。夢を持ってここに来ましたが、最後はこのような形で出ていってしまうことになり、悔しいです」と、夢半ばでの今回の移籍は、自身として想像していたものではなかったよう。 それでも、「多くを語るのは性に合わないのでこれ以上は控えさせてもらいますが、ひとつ確かに言えることは、ヴィッセル神戸に関わる全ての方に感謝しかないということです。幸せで楽しい5年間を本当にありがとうございました。次に会う時は、みなさんに大きなブーイングをされるくらい成長した姿を見せられたらと思います。みなさん大好きです」と、神戸やサポーターへの感謝をつづっていました。 また、移籍発表の2日後には、自身のインスタグラムに長文のメッセージも投稿し、移籍の決断の思いを赤裸々にコメント。そのうえで、改めて神戸愛を語るとともに、「次は対戦相手としてノエスタのピッチを踏むこととなると思います。死んでも絶対に絶対に負けたくないです。特にお世話になった迫くんには絶対に負けたくないです」と、今度は対戦相手として、強烈なライバル心を明かしていました。 そして、町田の公式サイトでは、「みなさん初めまして。ヴィッセル神戸から移籍してきたダビドリューホです。町田のために死ぬ気で全力で闘います。言葉ではなく、ピッチの上で語ろうと思っています。タイトルをたくさん取って、強い町田の歴史を作り続けていきましょう。よろしくお願いします」と、菊池選手らしく熱く意気込みを語っています。 V・ファーレン長崎に完全移籍したMF山口蛍選手と同じく、ヴィッセルサポーターにも絶大な人気を誇った「ダビドリューホ」の退団に、SNSには、「電車の中で涙が溢れてる」「朝起きたらショックで寂しくて呆然」など、ショックを受けたヴィッセルサポーターも多かったよう。それでも、「寂しいけど頑張って!」「リューホありがとう!」「またノエスタで会おう」など、感謝とエールでコメントがあふれていました。
ラジオ関西