松井知事 IR法案審議入り不透明に「さぼってる人の都合で先送りおかしい」
松井知事 IR法案審議入り不透明に「さぼってる人の都合で先送りおかしい」
大阪府の松井一郎知事は25日午後、大阪府庁で定例会見を開いた。国会で公文書を巡る問題などで与野党の対立が続き、カジノを含む統合型リゾート(IR)整備法案などの審議入りの時期が見通せないことについて「さぼっている人たちの都合で日本の課題が先送りされるっておかしいでしょ」「今国会で審議して前へ進めていかなければならない法案については、粛々と進めるべきだとこう思ってます」と述べた。
報道陣から「当初の見込みより開業が遅れ、(大阪への誘致を進めている2025年開催の国際博覧会)万博前の開業に間に合わない事態も想定されるが」という質問に対し、松井知事は「とにかく我々が今、目指しているのが2023年度中というのがひとつの目処なんですけど、ぜひ大阪でIRを実現させたい」と話した。 万博前の開業が間に合わないことを想定しているかとの質問に対しては「万博前の開業をあきらめると、どんどん後ろに開業がずれるだけ」と話し、早く法案が成立すれば、すみやかに開業に向け動き出すスケジュールを整えたいとした。
また、国会の状況をみて、野党が審議拒否という状況が続いている点については「IRの議案だけじゃないけど、さぼっている人たちの都合で日本の課題が先送りされてるっておかしいでしょ」と指摘。 「民主主義なのだから、国会で多数で物事を決めていくわけですけど。ようは多数じゃない人たちがさぼって、国会に出ないことで日本の課題についてはずっと先送りなんて、こんなバカなことはないと思いますよ」と訴えた。