早大、伊藤樹が10回4安打完封「六大学の代表として必ず優勝するぞ、と」 チームは出場直近3大会すべてV/大学野球選手権
全日本大学野球選手権第2日(11日、早大1-0大商大=延長十回タイブレーク、2回戦、東京D)9年ぶり出場の早大(東京六大学)は大商大(関西六大学)を延長十回タイブレークの末、1―0で下して準々決勝に進んだ。 早大はエース右腕の伊藤樹(3年)が延長十回を118球で投げきり、4安打完封した。0-0で、無死一、二塁から始まるタイブレーク方式の延長へ。早大の攻撃は1点に終わったが、伊藤樹が無失点に抑えた。 「東京ドームでの初登板完封はうれしい。点を取られなかったので、エースとしての仕事はできたかなと思う」 東京六大学春季リーグ戦で3勝0敗、防御率1・49の好成績で、チームを7季ぶりの完全優勝へ導いた。明大3回戦では147球を投げて大きく飛躍し、初のベストナインを受賞した。元ロッテ投手の小宮山監督は「(十回は)1点しか取れなかったので、負けを覚悟したが伊藤がよく投げた」と背番号11をたたえた。 早大は出場した直近3度(2007、12、15年)の大会は全て優勝。伊藤樹は「六大学の代表として必ず優勝するぞ、と言ってきた」と決意を述べた。(赤堀宏幸)