「上沢選手は何も悪くない」上原浩治氏、話題を呼んでいるポスティングシステムに一石「12球団が統一したルールを作るべき」
今オフ、話題を集めたのは日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦しながら、わずか1年で帰国。オフにソフトバンクへ移籍が決まった上沢直之にもあった。 【動画】変幻自在の完全投球! 上沢直之のレッドソックスデビュー戦をチェック ルール上、問題はないが海外FA取得前に球団が容認するポスティングシステムをめぐっては今オフ、上沢だけではなくロッテからメジャー挑戦する佐々木朗希なども同制度を使ったことで議論を呼んだ。 29日に放送された『サンデーモーニング』(TBS系列)の人気コーナー「スポーツ御意見番」に上原浩治氏がゲスト出演、ソフトバンクへ移籍した上沢直之とポスティングシステムに関して言及する場面があった。 上原氏は上沢移籍のニュースについて触れながら、1回メジャーに挑戦した時点で球団の保有権はなくなり、FAとなるため、必ずしも日本ハムに戻らなければいけないという契約はないとした。 その上で選手は商品のため、より高いオファーがあれば行くのが普通として、ファンの怒りはありながらも上沢のスタンスにも理解を示した。 一方で発端となったポスティングシステムに関しては議論の余地があるとした。 「ルールはちゃんとしないと。これからどんどん、こういう選手が増えてくると思います」としつつ、「上沢選手が悪いイメージがついていますけど、何にも悪くないんですよ。そこはわかって欲しいですね」と話した。 ポスティングシステムに関して意見を求められると上原氏は「一番良いのは(ポスティングを)なくすのがベストかもしれないです。(海外)FAがあるわけですから、それを1年早くするとか、FAの1年前しかポスティングを認めませんとか。そういうふうに12球団が統一したルールを作るべきだと思います」と持論を展開。 「そこが球団によって違うので、球団がNOと言えば、まず認められないルールですから。本当にこれからも問題ですね」と公平性を欠いていることで、今後も問題が起こりうるとした。 上沢は日本ハムで右のエースとして活躍、昨オフに球団にメジャー挑戦を直訴。レッドソックスで2試合に登板するも大半をマイナーで過ごし、右ひじも痛め、早めに帰国していた。 ソフトバンクとは4年の契約を結び、先日行われた入団会見の場では応援してくれた日本ハム球団、ファンに感謝の気持ちを伝えていた。 1998年に「日米間選手契約に関する協定」で導入された同制度をめぐっては球団によってのスタンスも違い、運用においても様々な波紋を呼んでいるため、整備の必要性が浮上している。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]