木の枝のサンタさんがお出迎え 山形市内の男性が手掛ける かわいらしい表情が特徴
山形放送
木の枝で作られたサンタクロースの置物です。製作しているのは山形市の80歳の男性。愛らしい表情とかわいい魅力が詰まった小さなサンタを取材しました。 小坂憲央アナウンサー「こちら山形市内の高橋さんのお宅。塀の上には木の枝のサンタさんがお出迎え。そしてサンタの家見に来てねと。こんにちは、ぎっしりこれは驚きます」 玄関を開けると、出迎えてくれる数えきれないほどのサンタクロース。製作を手掛けるのは、高橋優之助さん(80)です。 小坂アナ「どのくらい飾ってあるんですか?」 高橋優之助さん「わかりません」 小坂アナ「1番気に入っているのは?」 高橋優之助さん「全部。家の子はみんなかわいいんです」 もともと、広告代理店でデザイナーをしていた高橋さん。炭焼きが趣味で、切り取った枝を何かに活用できないかと考えたのがきっかけでした。 高橋優之助さん「鉛筆を削るのと同じ。鉛筆を削ったことがある人はみんな作れます」 木の枝をカッターで削って帽子に見立て、アクリル絵の具で色を塗り、顔はサインペンで描きます。素朴なタッチのかわいらしい表情が特徴で、サンタを飾る台や飾りもバリエーション豊富なんです。 小坂アナ「色を塗って表情も違う。ニコニコしているサンタ眠っているサンタ」 高橋優之助さん「同じ顔は描けない」 小坂アナ「そこが手作りの良さ」 大きさも5ミリほどの小さいものから高さ50センチほどの大きい物まで様々。40年ほど前から木の枝サンタを作り続けている高橋さんは、7年前に下咽頭がんで声帯を摘出しました。いまは人工咽頭と呼ばれる補助器具を使って声を出しています。 小坂アナ「作ろうという原動力は?」 高橋優之助さん「楽しいから」 高橋さんの妻雅子さん「とにかくおもしろくて。朝起きてパジャマのまま削っていたり。夜中も削っていたり楽しいことがあって良かった」 毎年10月から展示、販売している木の枝サンタ。楽しみに待っている人も多い人気の作品なんです。 高橋優之助さん「玄関を開けた時に『うわー』という顔が見たい。それがうれしい。」 小坂アナ「お客さんの驚く顔が見たい?」 高橋優之助さん「そうそうそうそう」 高橋さんのサンタは、12月25日まで展示、販売されています。