ゾウに乗れる フラミンゴが空を飛ぶ 「シマウマ総選挙」って何?宮崎の動物園が面白い 年パスで通い詰める家族も
宮崎で育った人であれば、一度は行ったことがあるであろう「宮崎市フェニックス自然動物園」一年中たくさんのイベント、仕掛けが盛り沢山で、来園者を飽きさせない取り組みが魅力だ。こうした努力が実り、2023年の総来園者数は現在の経営形態になって最高の35万人を超えた。魅力の秘密に迫る。 【画像で見る】アジアゾウゾウ みどりちゃんのお散歩 「シロクロつけようじゃないか」という力強いキャッチコピーに、10頭のシマウマの写真が並ぶ。3月に行われた「シマウマ総選挙」の告知だ。一見、見分けがつかないシマウマたちの中から「推シマウマ」を決めるという、なんともユニークな取り組みだ。
どのような狙いで行っているの?
宮崎市フェニックス自然動物園の竹田正人(たけだ・まさと)園長に聞いた。 フェニックス自然動物園 竹田正人園長: 動物総選挙は私が宮崎に来て2年目から実施した新しいイベント。最初は、目立たない、地味な動物を知ってもらおうと思って、10種類の動物に立候補してもらった。10頭以上飼育している動物に目を付けて、 8回目はチンパンジー総選挙、9回目の今回はシマウマ総選挙を実施した。それぞれ顔つきや柄、性格が違うため面白い。 フェニックス自然動物園は年間イベントが多い。 フェニックス自然動物園 竹田正人園長: 動物園では私が来た11年前から、30分刻みの日常イベントをメインに、正月やこどもの日、お盆、体育の日などにイベントを実施していた。そこに、日本の季節を感じるタイミングでイベントを加えるように心がけている。 確かに、動物園のイベントは季節を感じさせるものが多い。正月には、アジアゾウ・みどりちゃんの“書き初め” 大暑では、“冷たい好物”のプレゼント。冬至にはカピバラの“ユズ湯” 四季折々に「動物園に行ってみようか~」という気分にさせるきっかけづくりになっている。 楽しいイベントだけではない。フェニックス自然動物園、実は国内や世界に誇れる実績もたくさんある。
実は珍しい取り組み?
まずはすっかりおなじみの「アジアゾウゾウ みどりちゃんのお散歩」。 フェニックス自然動物園 竹田正人園長: 国内では、30の施設でゾウを飼育しているが、園内を散歩したり、ゾウに乗れる動物園は数園しかない。いすを付けずにゾウに直接に乗れるのは珍しい。