ファッションがアートを必要とするワケ(2024年1月22日号)
村上:自分と違う視点を与えてくれるブランドには、共感やリスペクトが集まります。そんな気づきをアートを経由して発信しているんです。特に社会的なメッセージは、若い層に刺さるよう。選択肢が多すぎてイエベ・ブルベや骨格診断を参考に服やコスメを選ぶ人が増えていますが、それはある意味“理詰め”の世界。「好きなものを、好きと言える」“自由”をアートの世界を通じて伝えている面もありそうです。
益成:ファッションは“売れる”という答えがないといけない。結果と答えが必要です。一方アートは答えがないものを探求し、物質以上の豊かさや気づきを与えます。アートは発信に限界がある一方で、ファッションはマスにリーチできます。相乗効果を求めながら、互いに発展していけると思います。