清原正吾、秋にはプロ注目の可能性も 波乱含みの起用がもたらす進化「全てやる覚悟」
「自分がやれることは全てやる覚悟でいる」
セカンドに関しては、早慶戦前の練習試合で「少し守らせてもらいました」と言う程度の“付け焼刃”。早大2回戦では、正面の二ゴロを無難にさばいたシーンがあり、一方で、二遊間のゴロを回り込んで捕球したものの、送球がワンバウンドとなり内野安打にした場面もあった。堀井哲也監督は「点差をつけられて、打てる選手を残した結果、ああいう布陣になりました。苦肉の策と言うか、あまりこういう展開にはしたくなかった」と実情を明かした。 清原は「自分がやれることは全てやる覚悟でいるので、どのポジションであれ、どの打順であれ、自分にできる全てのことを全うしたいと思います」と言い切る。 今季の慶大は、昨秋優勝を果たしたチームの主力がごっそり抜けた代わりに、昨夏の甲子園で107年ぶりの全国制覇を達成した神奈川・慶応高のメンバーが数多く入部。丸田湊斗外野手、渡邉憩捕手らが早速デビューした。秋までにはこうした有力な1年生を交え、レギュラー陣のシャッフルが行われる可能性がある。 堀井監督の頭の中には、清原の本格的な二塁コンバートの可能性も選択肢の1つとしてあるようで、「(秋季リーグ開幕までの)3か月は長いようで短いですが、チームのベストナインをしっかり固めるために、いろいろな可能性を探っていきたいと思っています」と述懐した。 「この舞台で野球をやれているありがたさを感じています。秋へ向けて、どうやったら優勝できるかを考えながら取り組んでいきたい」と思いを新たにした清原。秋にはどんな姿で神宮へ戻ってくるのだろうか。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki