【巨人】坂本勇人の「ぶっつけスタメン」決断! 阿部監督の〝賭け〟はどちらに転ぶ?
G指揮官の〝賭け〟は果たして、どちらに転ぶのか。巨人・阿部慎之助監督(45)は11日に二軍調整中の坂本勇人内野手(35)の「ぶっつけスタメン」を決断。12日のDeNA戦(東京ドーム)へ向け「大城(卓)にキャッチャーをやらせて、岡本(和)はファーストで(坂本)勇人をサードにする」と明言した。 11日現在、巨人は5連勝中。ここまで「1番・丸、2番・吉川、3番・ヘルナンデス、4番・岡本和、5番・大城卓」と打順を固定している。従来のオーダーは基本的に崩さす、12日の試合で坂本は「6番・三塁」として先発出場する見込みだ。 もちろん坂本に与えられるチャンスは多くはない。阿部監督は「勇人がダメだったら、今の(スタメン)の形に(戻す)」としており、結果が出なければ現在の捕手・岸田、一塁・大城卓、三塁・岡本和の布陣に戻す考えを示した。打撃不振から先月26日に二軍再調整となった坂本は、いきなり結果を求められることとになった格好だ。 しかしながら肝心の坂本の調子はお世辞にも戻っているとは言えない状態。イースタン・リーグのオイシックス戦(ジャイアンツ球場)に3戦連続の「2番・DH」で出場したものの四球、遊ゴロの2打席で交代した。 背番号6は「ヒットが出てないから何とも言えないけど」と、やや言葉を濁し気味。ファーム調整での二軍戦成績は3試合で6打数無安打2四球に終わり、結局のところ快音は響かないままだった。 指揮官が断を下した「ぶっつけスタメン」は言葉を置き換えれば、坂本を復活させるための〝ショック療法〟の意味合いもある。球団関係者は「阿部監督にしかできない起用法。坂本が一発回答できればチームにとってリターンが大きいけど、万が一、打てなかった時のリスクは計り知れない」と評した。 低空飛行が続く現役レジェンドが指揮官の期待に応えられるか。首位攻防戦となる12日のDeNA戦は坂本本人のみならず、チームにとっても大きな分岐点となりそうだ。
坂庭健二