能登被災地の子育て世帯支援へ 手形スタンプのキットなど贈る 広島県福山市の企業 子どもの成長記録や思い出残して
能登半島地震で被災した石川県輪島市の子育て世帯を支援しようと、中国印刷製本(広島県福山市神辺町)が近く、手形や足形でアート作品を作るキットやお絵かき帳を避難所に贈る。自宅が被災し思い出の品を失ったとの声を受けて企画。「成長記録や思い出を残す手助けになれば」とする。 手形や足形のスタンプで作るポスター50セットと、お絵かき帳200冊のほか、福山市の布団職人が手がけた赤ちゃん用のおくるみ、リュックなどの自社製品を贈る。紙製品は、他の商品製造の過程で余った部分などを再利用している。 企画したのは開発事業部の末岡美咲チーフ。輪島市出身の友人を通じて「津波で子どもたちの成長記録が漬かってしまった」といった被災地の声に接し、子育て中の従業員たちとともに1月から輪島市役所と調整を進めてきた。 クラウドファンディング(CF)やイベントで資金を募り、今月下旬以降に輪島市内の避難所に届ける予定だ。自身も2児の母親の末岡チーフは「不安や悩みを抱える家族に寄り添いたい。子どもたちの笑顔につながればうれしい」と思いを込める。
中国新聞社