雪印メグミルク・スキー部新加入選手会見…世界の頂点目指す坂野旭飛のアピールポイントは「笑顔」
雪印メグミルク・スキー部が9日、札幌市内で今年度新加入選手の会見を行い、下川商高出身の坂野旭飛(18)、慶大出身の小林朔太郎(23)が社会人の第一歩を踏み出した。 坂野幸夫監督(48)の長男でもある旭飛は、高校2年でインターハイを制し、昨季もW杯札幌大会の日本代表に選ばれるなど世代NO1と言われた逸材。ダイナミックなジャンプが持ち味のホープは、会見でも大物感を醸し出した。 アピールポイントは「笑顔」だ。「緊張すると考えすぎてしまい、動きも小さくなってジャンプがうまくいかない。カメラを向けられても、いい笑顔でいられるような人柄、顔をつくっていきたい」 会社の先輩でもある1998年長野五輪団体金メダリストの原田雅彦氏は「原田スマイル」で愛された。18歳のルーキーも「坂野スマイル」をトレードマークに掲げ「世界の頂点に立ち続けるような選手になってジャンプ界の顔になりたい」と夢に立ち向かう。 (石井 睦) 〇…小林は群馬・長野原高から慶大へ進み、人間工学を学んだ理論派ジャンパー。卒業後1年間は“プロ生活”で資金集めなどの苦労も経験した。昨季は集中力と踏み切りでの爆発力を武器にW杯札幌大会に初出場を果たしたが「今季はW杯(メンバーに)定着してポイントを取っていきたい。目の前の試合を着実に勝ち上がっていけば(2年後の)五輪も見えてくる」と希望に満ちたまなざしで社会人の誓いを立てた。
報知新聞社