「部活動の顧問は負担」9割が回答した教員に光明!? "学校と専門の指導者"をマッチング…生徒も先生も手応え感じた新たな取り組みに注目 北海道札幌市
このシステムを開発したのが、札幌のスタートアップ企業「BUKARU」です。 プロスポーツ選手のパーソナルトレーナーやスポーツジムを経営する代表の森田敦さん。 きっかけは「部活動の指導が忙しく子どもとの時間が持てない」という中学校教員の友人からの相談でした。 「学校の先生のこの課題はすごく深刻だと思っていて、指導者と学校で困っている先生の部活動をマッチングできると思い開発した」(森田さん)
学校側はアプリで求める指導者像をオファー。これに対し野球やサッカー、陸上など各分野で登録した選手や指導者をマッチングするシステムです。 教員の負担を減らす一方、指導者を確保することで生徒にとっては部活の選択肢が増え、専門的な指導も受けられるメリットがあります。 「(生徒は)モチベーションがあがって練習の雰囲気もがらっと変わった感じがした。勝利だけがすべてではないが、やはり指導者で生徒も変わる」(森田さん)
「社会課題」とも言える状況の解決につながるこの取り組みを札幌市は注目しています。 「見ている先生がその部活動の知識が無かったり、時間拘束されているというのは大きな社会課題だと思っていたので、スタートアップの力を使ってその社会課題が解決できるのはすごく可能性を感じた」(札幌市 経済戦略推進部 中本 大和さん) 今後10年の方向性をまちづくり戦略ビジョンとして示している札幌市の秋元市長も、スタートアップ企業の後押しを進めています。
「(第二次まちづくり戦略ビジョンは)いろいろな人が力を発揮できる多様性や、人生100年時代の健康、先端技術を使っていろいろ便利にしていきましょうというマチを目指している計画です。いわゆるスタートアップ企業を育てていく環境づくりに取り組んでいます。誰もがチャレンジできる街を目指していきたい」(秋元 克広 札幌市長) 今回の新たな取り組みで、学校の原点も垣間見えたようです。 「生徒がやりたいと思ったことは実現させてあげるのが一つの教育だと思う。(教員側も)効率のいい働き方を模索する必要があると思う」(三谷さん) 生徒も教員も納得できる新しい部活動の環境作りに期待が高まります。
UHB 北海道文化放送
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