岩村監督、今季限りで退任 福島レッドホープス 後任に沖総合コーチ
プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグ、福島レッドホープスの岩村明憲監督(45)は今季限りで退任する。球団が12日、福島県郡山市の郡山ビューホテルで記者会見し発表した。後任は沖泰司総合コーチ(63)で、岩村監督は総監督と、球団を運営する福島野球団の代表取締役会長としてチームに関わっていく。 チームは今季、7試合を残し15勝31敗2分けで7チーム中6位と低迷している。岩村監督は「見せたい野球ができず苦しさがあった。選手の強みを伸ばせなかったのも問題。退任よりも解任に近い」と胸中を明かした。 来季からはウェブ制作事業などを手がける「Global Links Inc.」(グローバル・リンクス、本社・神戸市)が福島野球団の株の49%を取得し、共同経営する。高橋柾由美副社長は今季で退任し、グローバル・リンクスの丁紹徳取締役副社長が球団の代表取締役副社長になる。丁氏は「勝てる球団に育て、魅力を世界に発信したい」と述べた。岩村監督は現在、福島野球団の社長を務めており、新社長が決まり次第、社長職を退くという。
31日のホーム最終戦が岩村監督が指揮する最後の試合になる予定。「選手ともども最後の最後まで突っ走る。多くの県民に足を運んでほしい」と呼びかけた。 ■新監督の沖氏「勝ちにこだわる」 来季から新監督に就く沖泰司総合コーチは「重いバトンを受け取った」と気を引き締めた。岩村監督が大切にしてきた泥くさく必死なプレースタイルを引き継ぐ覚悟を示した。 機敏な守備と積極的な打撃、走塁を武器にする「スピード&チャージ」をチーム像に掲げる。「選手個人にNPBを目指す意識を再確認させ、勝ちにこだわる」と誓った。 愛媛県出身。松山商高、明治大卒。現役時代は日本ハムで4年間プレーした。今季から福島に加わった。