北九州・中学生死傷事件 元刑事が犯人像を分析「遠方からとは考えにくい」「つけて来たわけじゃない」
元神奈川県警察本部刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が17日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、福岡県北九州市のファストフード店で14日、中学3年の男女2人が男に殺傷された事件の容疑者像について、自身の見解を示した。 【イラスト】北九州市の中学生死傷事件現場(イメージ) 同市小倉南区のマクドナルド322徳力店で同日夜、男が突然、男女2人を刃物のようなもので刺して逃走した。女子生徒は腹を刺されて死亡、男子生徒は腰を刺されて入院している。男は逃走し、福岡県警は行方を捜査している。 県警は16日、2人を刺した40歳くらいの男が黄色っぽいサンダルを履いていたと明らかにした。身長1メートル70くらい、着衣は上半身が灰色、下半身は黒。店の前の国道322号を徒歩で北に逃げたとみられる。男子生徒は警察の調べに、男とは面識がないと述べている。 17日の夜で事件発生からまる3日になるが、容疑者は検挙されておらず、周辺住民は不安を募らせている。小川氏は「容疑者が分かっていないのか、容疑者がある程度絞られているけど、居所が分からない感じなのか」と可能性を列挙した。 現場付近には多くの防犯カメラが設置されている。小川氏は「防犯カメラもあるので、私は意外と早く容疑者逮捕に至るんじゃないかなと思っていましたが、いまだに捕まっていないところを見ると、まったく分かっていないのか、分かっているんだけれど、居所が分からないのかではないのかなと思っています」と推察した。 県警は男の顔などを公開していない。その理由について、小川氏は「本人はある程度、特定されている可能性もあるのかなと思ったり」と指摘。また「容疑者が自暴自棄になって自ら…ということも考えて、写真、名前を公開していない可能性もあるのかなと思います」と見解を口にした。 男が黄色いサンダルをはいていたことについては、「そんな遠方から来たということは考えにくいのかなとは思います。過去に店舗に来ている可能性もあるのかなと」と分析。2人が店内に入ってから約10分後に男が入店し、犯行に及んでおり、「お二人をつけて来たわけじゃないですね」と指摘した。一方で、約30秒という短時間で犯行が行われたことから、「最初からお二人を狙った犯行」と予測した。