森愁斗、アーティストと役者の2足のわらじで心掛けるのはブレない“マインド”「どちらも100%、もしくはそれ以上でできたら」<ROOM>
森愁斗が、眞島秀和主演の火曜ドラマ9「ROOM~史上最悪の一期一会」(毎週火曜夜9:00-9:30、BS-TBS/全5話) に出演中。同作で森は、高校時代の恩師と狂言誘拐をもくろむ夏木仁を演じている。このたび、WEBザテレビジョンでは、俳優業のみならず、ダンス&ボーカルグループ・BUDDiiSのメンバーSHOOTとしても活躍する森にインタビューを実施。ドラマの見どころや共演者とのエピソードを語ってくれた他、作品の舞台がリゾートホテルであることにちなんでホテルで過ごす際のこだわりや、グループ初の日本武道館単独公演への思いも聞いた。 (※取材は8月下旬に実施) 【写真】ギャップにキュン…色っぽさ全開の森愁斗 ■ホテルを舞台に繰り広げられる男たちの“群像劇” 同作は2024年5月に上演された朗読劇と同じ世界線で展開されながらも、テレビ版オリジナルの展開も描かれるワンシチュエーションドラマで、脚本は、鬼才・木下半太が担当。赤の他人だった男たちがリゾートホテルを舞台に繰り広げる、2泊3日のコメディー・サスペンスだ。 ドラマには、眞島と森の他に、恋人とのお忍び旅行にやってくる人気俳優・氷室鈴郎役で吉田仁人(M!LK)、クレーム処理の仕事に疲れ現実逃避するサラリーマン・青山欣一役で瀬戸利樹が出演している。 ■座長・眞島秀和とは「撮影を経て距離が縮まったんじゃないかな」 ――オファーを受けて、最初に台本を読んだ時の印象はいかがでしたか。 “また新たな役どころで楽しそうだな”と思ったのが第一印象でした。誘拐犯ということで、覆面と銃をもって…というのは、(台本を)読んでもそうですけど、映像で見たときにインパクトがかなりあると思うので、どう演じようか考えつつも、楽しみだなという気持ちが強かったです。 ――改めて、ご自身が演じる役どころについて教えてください。 狂言誘拐をするためにホテルへやって来るのですが、他の3人とはまた違った問題を抱えているキャラクターです。一人だけ少し異質な感じで自分のシーンが始まるので、今後の展開や、どういう人物なのかを予想しながら見ていただきたいです。 ――ドラマの撮影前に上演されていた朗読劇では、同じBUDDiiSのメンバーである岩尾春輝さんと西田祥さんが眞島さんと共演されていました。 眞島さんの方から「同じグループの子が朗読劇にいたよね?」と話しかけてくださって、その時にBUDDiiSのことやライブのお話もさせていただきました。 ――改めて、主演の眞島さんはどんな方でしたか? 合間時間にいろいろと質問してくださったりして、僕自身もすごく話しやすかったです。正直、お会いするまでクールな方なのかなと思っていたのですが、冗談も交えてフランクに話しかけてくださって、ドラマの撮影を経て距離が縮まったんじゃないかなと思います。 ■俳優・吉田仁人の姿に感激「ファンのようなピュアな気持ち」 ――共演シーンの多い吉田さん、瀬戸さんとのエピソードも教えてください。 (吉田)仁人くんとは、演技のお仕事でご一緒するのは今回が初めてでした。普段、先輩方とライブをする時にお会いしたりとか、先日行われた「EBiDAN THE LIVE CRUISE 2024」でもそうですが、これまではアーティストとしてご一緒してきたので、今回俳優として共演してみて、いつもとはまた違った一面を見られた気がします。 お芝居についていろんなことを考えた上で現場に来ているんだなと思いましたし、“俳優としての仁人くんってこんな感じなんだ!”と、まるでファンのようなピュアな気持ちで一緒にお仕事させていただきました。 瀬戸くんは、面白いです(笑)。会見でも垣間見えていたと思うのですが…天然なんですかね? いい意味で変わっている部分があって、話していて楽しいです。瀬戸くんの方が年齢は少し上なのですが、年の差を感じさせないですし、「敬語なんて使わなくていいよ!」と声を掛けてくださったりと、フラットな方だなと思いました。 ――本作には個性的なキャラクターがたくさん出てきますが、個人的に好きなキャラクターはいますか? 瀬戸くん演じる青山ですかね。登場人物たちはみんなそれぞれ問題を抱えていて、全員気になるのですが…(青山は)面白い展開が多いですし、最初の登場シーンから人柄が分かるじゃないですか(笑)。 僕が演じる仁はどんな人物か分かりにくいと思うのですが、(青山は)パッと見ただけでどんな人物かが分かるので、すごく引き込まれますし、魅力的だなって。 ――物語はリゾートホテルの中で展開されていきますが、森さんが仕事やプライベートでホテルに泊まる際に絶対にしてしまうことは? 自分の部屋に入ったら、一旦ベッドにダイブしますね。靴も脱がずに、足だけを下ろす形でパタッと寝転んで、まずはリラックスします。 あと、個人的には枕が大事だと思っていて。柔らか過ぎたり、高過ぎたりすると、首が痛くなってしまうので、ちょうどいい硬さで低めの枕が好きなんです。 サイズと硬さ違いで4つくらい枕があるところもあるので、そういうときは1つを枕として使って、残りの3つは縦に並べて、抱き枕にして寝ているんです(笑)。 ――家でも抱き枕を使っているのですか? 家では大きめのぬいぐるみを抱いて寝ていて…。ぬいぐるみがすごく多くて困っています(笑)。毎回家からぬいぐるみを持ってくるわけにはいかないので、宿泊先のホテルに枕がいくつかあるとうれしいです! ――ドラマタイトルにちなんで、ご自身の「ROOM」のこだわりがあれば教えてください。 僕、ヴィンテージものが好きで、最近はそういうフィギュアや置き物、洋服も好きなのでデニムを集めています。 ハンガーラックに服を並べているのですが、古着だと生地が弱ったりしやすいので、ちゃんと除湿剤やダニ除けを挟みながら置くようにしていて。それを眺めながら“今日はどれを着ようかな~”と悩む時間が楽しいんです。 ■「ファンの皆さんにまた新たな景色を見せることができてうれしい」 ――9月6日(金)、 7日(土) にはBUDDiiSにとって初の日本武道館公演を控えています。現在の心境はいかがですか。 リハーサルは進んでいるのですが、まだみんなで模索しながら、大枠は決まりつつも、もう少し詰めないといけないなという段階です。 1stミニアルバム「UtopiiA」が9月18日(水)に発売されるのですが、このタイトルは“理想郷”という意味で、僕らが理想郷に向かっていけるような、そんなアルバムを引っさげてのライブになっていると思いますし、武道館という大きなステージで2daysできるというのは一つの節目でありながらも、次に進むためのステップにできたらなと思います。 ファンの皆さんにまた新たな景色を見せることができてうれしいですし、すてきなライブにしたいです! ――表現者として活動の幅も広がってきていると思いますが、ブレずに大切にしていることはありますか? アーティスト活動、そして俳優業のどちらも100%、もしくはそれ以上でできたらと心掛けています。両立することの難しさを感じることもありますが、その中でどうやったら最大限のパフォーマンスができるかを常に考えながら、それぞれと向き合っています。 “表現者”と一括りにすることもできますが、この2つはかなりジャンルが違うなと思っていて。お芝居ではせりふを覚えたり、台本を読みながら、いろんなことを考えて撮影では監督と話したり。一方、アーティスト活動ではたくさん歌って踊ってと、また違った感覚なので、どちらもすごく楽しく、いい息抜きになりながら、頑張れているかなと思います。 今の環境に少しは慣れてきたかなと思うので、いろんな僕が見せられるように、これからもどちらも頑張りたいです。 ――最後にドラマの見どころと、読者へのメッセージをお願いします。 ドラマタイトルにもある“一期一会”って大切だなと思っています。ドラマの撮影でも、スタッフの方々や共演者の方々とのつながりは大事だと思うので、このドラマは自分の周りにいる人の大切さを実感したり、“この人と出会えて良かったな”と思うきっかけにもなる作品です。 面白い展開が続きますし、4人が集まって、一体どうなるのか楽しみにしていただけたらと思います。ぜひ最後までいろんなところに注目しながら見てください! 撮影=梁瀬玉実/取材・文=たくあんとほたて