【イベントレポート】ぐんぴぃ、主演抜擢の理由は「かわいいから!」台詞忘れや言い間違いなしの“名俳優”
映画「怪獣ヤロウ!」の先行お披露目試写会が同作のロケ地である岐阜県関市で昨日11月16日に実施され、主演の春とヒコーキ・ぐんぴぃと相方の土岡、監督の八木順一朗が登壇した。試写会の前にはぐんぴぃと監督が関市ショッピングモールを練り歩くと、200人ほどの人だかりが。中部学院大学の吹奏楽コンサートにも急遽参加し、地元の人たちから「キャー!」と大歓声を受けた。 “バキバキ童貞”ことぐんぴぃ、Eテレで「童貞・処女」について考える 関市の全面協力で作り上げられた同作の製作経緯について、関市出身の八木は「普段映像事業に関わる中で、いつか映像で故郷に恩返しがしたいという気持ちがありました。そんなときに、観光PRになるような映画を撮ってくれた人に助成金を出してくれるという関市観光課のプロジェクトを知りまして。『これはいいチャンスだ!』と思いエントリーした」と振り返る。続けて「関市の方は、温かい、いわゆる“ご当地映画”を想像してプロジェクトを立ち上げられたかと思いますが、出来上がったものがこんな感じになってしまいました(笑)。全国や世界に広げる、ということを考えて、 “怪獣”というジャンルものにし、主演も一般的な俳優さんではなくちょっと異色なぐんぴぃを起用しました」と説明した。 映画初出演にして主演に抜擢されたぐんぴぃは、「信じられなくて1回断りました。ドッキリはもっとうまくやってよと思って(笑)。それが、気づけば脇を固める役者の方が決まり、『あ、これマジなんだ』と(わかった)」と自分が主演を務めるという事実を徐々に受け入れたという。そんなぐんぴぃに主役を託したのは、「かわいいから!」と八木。「かわいいものって、みんな大好きじゃないですか。かわいいということは、彼が映画の中でがんばると、観客は応援したくなるんです。それって主人公として絶対に必要」と解説し、「だからぐんぴぃしかいない!と思って主役を頼みました。そしてぐんぴぃは今回の撮影で、セリフを忘れたことや、セリフを言い間違えたことが、1回もなかったんです。本当にぐんぴぃでよかった! 相当な俳優でしたよ。これは全員SNSに書いてください!」とアピールする。 ぐんぴぃ演じる市役所観光課の職員・山田は少年時代に怪獣映画に目覚め、市長の指令で怪獣映画作りに奮闘するキャラクターで、この設定はまさに監督自身そのもの。八木は「山田が中学時代に作った怪獣映画を上映するも、生徒のみんなに笑われて、先生に『お前の怪獣ですべてをぶっ壊すんや!』と言われるシーンがあるのですが、僕も全校生徒の前で映画を上映して笑われて、恩師から『俺はいいと思った。お前はそれを続けろ』と言われた経験があります。その言葉で、今の僕が作られている部分もある」と回想した。 劇中、土岡は“バキバキ童貞”をオマージュしたシーンに登場する。「八木さんに『土岡くんも出てよ』と言われて、どんなシーンか聞いたら『ぐんぴぃがテレビ画面に映っているのを観ながら、うどん食べてる人』と……。それ岐阜に行かなくてもどこでも撮れますよね?(笑)」と明かすと会場は爆笑。今まで1200本以上の映画レビューを書き溜めてきたほどの映画好きの土岡は、「ちゃんとしてる映画じゃん!と(思った)。映像はきれいだし、出演されているのもすごい方ばかりだし、油断して序盤のほう適当に観ていたので、中盤からギアを上げました(笑)」と、本格的な仕上がりに驚いていた。 「怪獣ヤロウ!」は2025年1月24日(金)に岐阜で先行上映されたのち、1月31日(金)に全国公開される。 (c)チーム「怪獣ヤロウ!」