中国株、急反発-習主席のハイテク重視発言や人民銀の動き織り込む
(ブルームバーグ): 中国株は18日午後の取引で急伸。習近平国家主席がテクノロジー重視の姿勢を示し、中国人民銀行(中央銀行)による一連の動きが政策支援期待を再び強めた。
本土株の指標CSI300指数は3.6%高で引け、4日ぶりの値上がり。半導体株が上げを主導した。香港市場ではハンセンテック指数が一時7%を超える上昇となった。
先月下旬に当局が一連の景気支援策を打ち出し、中国株は記録的な急上昇となっていたが、その後、失速。この日の反発は追加的な刺激策を求める投資家にとって、歓迎すべき救いとなった。
習主席が科学技術は中国現代化の最前線に位置すべきであると発言。これを受け、上海市場で半導体メーカーの中芯国際集成電路製造(SMIC)は20%高となった。ソフトウエアメーカーの中科寒武紀科技も20%上げた。
習主席は安徽省を訪問し、テクノロジーやイノベーションへの金融支援を巡り、政策とメカニズムを改善する必要があると述べた。国営新華社通信が18日報じた。
アバディーンのアジア株式投資マネジャー、シンヤオ・ヌン氏は「習主席の発言はハイテク株や工業株の支援材料となったが、幅広い市場の回復は人民銀によるところが大きいかもしれない」と指摘。「資産価格を含む経済の下振れリスクを軽減する姿勢はより明確になった。ただ、経済をリフレートさせるというコミットメントはまだ欠けている」と述べた。
人民銀は18日、すでに発表されていた広範な刺激策の一環として資本市場のてこ入れを目的に、上場企業や大株主に自社株買い資金を融資する再貸し付けファシリティーを開始した。
原題:Chinese Stock Rally Resumes as Xi, PBOC Fuel Policy Optimism (抜粋)
--取材協力:Abhishek Vishnoi.
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