[山口県]サザエや鮮魚など特産品出発! 新幹線で輸送サービス開始 新山口駅で積み込み東京へ
県内の生産、流通、消費関係団体でつくる「やまぐちの農林水産物需要拡大協議会」は17日、全国の新幹線ネットワークを活用して荷物の輸送サービスが始まったことを受け、山口市のJR新山口駅からサザエや鮮魚などの特産品を東京へ輸送した。 萩市で水揚げされたばかりのイシダイやキジハタ、アマダイなどの鮮魚セット約5キロとサザエ約8キロ、「萩たまげなす」15本、生ういろう50個を新幹線の列車に載せて輸送。午前8時45分ごろ新山口駅に到着した「こだま」の空きスペースに、作業員2人が特産品が入った箱を積み込んだ。新大阪駅などで別の列車に載せ替えられ、午後5時前に東京駅に到着した。 特産品は17、18の両日、北海道から鹿児島まで新幹線を使った荷物輸送が事業化されたのを記念してJRグループ6社が東京駅で開く「新幹線でつながる旬食フェア」で販売される。協議会は18日にも生ういろうを輸送する。 新幹線を使った荷物輸送は、トラックの運転手不足が課題となる物流の2024年問題や二酸化炭素(CO2)排出量削減といった課題解決や地方創生などを目的にJRグループ6社が始めた。生鮮品がその日のうちに輸送できるメリットもある。 同協議会事務局の県ぶちうまやまぐち推進課は「県内の事業者に新幹線を使った輸送サービスを使ってもらい、新鮮でおいしい県産農水産物の販路拡大につなげたい」と期待する。